今回の記事は、京丹後にある「五十河桃源郷」でのボランティアについて!
前回の記事でも紹介したように、先日まで、京都の北部、京丹後にある「五十河桃源郷」というエコビレッジでボランティアをしてきました!
ボランティアの形態としては、「ウーフ(WWOOF)」という、1日数時間仕事をする対価に寝床と食事を提供してもらうもの。日本ではまだまだ多くはないですが、海外では知名度も高く、僕も旅の間にウーフを何度か経験しました。
五十河桃源郷には、なんと江戸中期に建てられた茅葺の家屋が三棟あり、そこに寝泊りする事ができます。こんな経験、他ではできません!
また、それ以上に、ここで自給自足生活をする皆の話、日々の生活、仕事は全て刺激的で、毎日新しい発見がある。綺麗な空気、豊かな自然、美味しいご飯、みんなの笑顔。それが全部ある。それ以上、何も必要ない。こんなに濃密で有事議な時間は久しぶり。色々考えさせられる良い時間になりました。
ということで、この記事では五十河桃源郷での生活について紹介します!
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INDEX
五十河桃源郷とは
「五十河桃源郷」は、京都北部の丹後半島、京丹後市の五十河地域にあるエコビレッジです。
エコビレッジは、昔からあるものの、この10年あたりでよく聞くようになったワード。広義な意味合いがありますが、一般的には「自然に害を与えず、持続可能な生活を送るコミュニティ」といったところ。
特に海外では菜食主義者や、ヒッピーなどを中心に消費社会に疑問を抱いた人たちが集まる場所として知名度も高く、多くの人が移住しています。
僕もワーキングホリデーをしていたニュージーランドや、南米などでいくつか訪問してきました。
五十河桃源郷も同じく、環境との調和を目指し、自給自足生活を行っています。
五十河桃源郷のコンセプトは、「 “古き良き” と “新しき良き” を融合させた、次世代の暮らし・生き方を実践する村」。
ここを運営する圭くんは、地域おこし協力隊として、この美しい町を未来に残すために、古き良いものを残し、新しき良いものも取り入れ、五十河の町おこしに尽力しています。
これまで大事にしてきたものを維持し続けるする事も大事ですが、時代に合わせて変化していくこともまた大切。そうしたフレキシブルさが必要な時代であると思います。
時代に合わない方法を取り続ければ、守れるものも守れなくなってしまう。しかし行き過ぎた変化は、そのものの破壊にも繋がってしまう。バランスを取りつつ、時代に合わせた変化が必要です。その変化の中で、新しいイノベーションの種が生まれる可能性も強く感じました。
五十河桃源郷についてもう少し詳しく知りたい方は、既に終了はしているのですが、クラウドファンディングのページがわかりやすいです。
重要文化財!江戸中期の茅葺き家屋で生活できる!
日本には、数は多くありませんが、各地に五十河桃源郷のようなエコビレッジが存在します。他のエコビレッジと比べて、ここ五十河桃源郷が特にユニークなのは、やはりこの茅葺きの家屋。
なんと、五十河桃源郷には、6haという広大な敷地内に、茅葺きの家屋が三棟もあります。
この茅葺きの家屋は、どれもが重要文化財に登録されていて、かつては関西の別々の場所にあったのですが、数十年前に1棟1億円近くをかけ、この地に移転させたんだとか。
それを今は、NPO団体が所有し、町おこしの一環として、エコビレッジ運営の拠点にしている形です。
もちろん中にも入る事ができるし、土間もある。毎日かまどを使ってご飯を作ります。
当たり前ですが、寝床もある。僕たちもここで寝れる。エアコンも扇風機もないですが、蚊帳をして襖を開けて寝れば夏でも快眠できます。そして、朝はウグイスの鳴き声で目が覚めます。
蚊帳を払って、外に出た時の気持ち良さは、このブログでは体現できません。
日本各地に茅葺きの家屋が沢山あれど、実際にここに住んで生活する事ができる場所は多くありません。
五十河桃源郷を知ったきっかけ
現在、五十河桃源郷を主に運営しているのは、写真右の圭くん。左はボランティアのジェイクです。実は圭くんの事は、圭くんが五十河桃源郷に参加する前から知っていました。
それは今から3年前、鳥取にある「カサラファーム」と言うエコビレッジを訪れた際の事。
カサラファームに来る事になったのもまた巡り合わせで、九州一周旅をしているときに、カウチサーフィンをした熊本で、ホストのEleesaが「数週間後にいくから来ない?」と招待してくれたのがきっかけ。
ちょうど梅雨時で、あまり作業を手伝う事ができませんでしたが、屋内でのワークショップや、料理を通じて、沢山の学びがあった。何より最高に楽しかった。そして、このカサラファームを手伝っていたのが、圭くんでした。
手作りの窯で焼いた焼き立てパンは圭くんの18番。本当に激ウマで毎日食べ過ぎていたくらい。
その後、僕は3年間の世界一周に出るのですが、出発してから少しして圭くんは五十河に移り、五十河桃源郷を始めたと言う知らせをSNSで知った形でした。それからは、いつも圭くんの投稿を見ながら、「行きたいいい」とヒーヒー言っていました。
本当に圭くんの写真は素晴らしいです、、
五十河桃源郷の生活、チョイ見せ
朝7-8時 朝食
五十河桃源郷での朝は早い。嫌でも、ウグイスの鳴き声で目が覚めてしまう。こんな気持ちの良い目覚め方はありません。朝食は外で。最高に気持ちが良いです。
9時−12時 午前の作業
まずは午前中のお仕事。その時にやる事は、その日によって異なります。乾燥させた麦を取り外して脱穀するときもあれば、
山に竹を取りにいったり、
開墾したり、
牛の世話をしたり、
収穫したり、
御近所さんと談笑したり、
完全オーガニックの保存用トマトソースを作ったり、棚作りをしたり、草刈りしたり、来年用の種作りをしたり、肥料を作ったり、、本当に沢山!
12-14時 ランチ&休憩
午前のお仕事が終わったら、待ちに待ったランチ!ジェイクお手製の絶品ランチをいただきます!お米は、他の絵子ビレッジで貰ったもの、野菜は朝に農園で取ってきたものです。
それ以外にも、午前中の作業中にお客さんが来たり、近隣の農家さんと話している中で、お裾分けを頂くこともしょっちゅう。ナスやカボチャ、きゅうり、、大量にくれます、、
そして、取れたれの新鮮な野菜をその日の内に!
14-16時 午後の作業
基本的に午後も同じく、作業は多岐に渡ります。結構体を使う事が多いので、筋トレをしたい方には最高ですよ!笑
16-17時 お風呂、夕飯の準備
この桃源郷で僕が一番好きな時間、それがお風呂です。なんと、薪で炊いたお風呂(半露天)に入る事ができる、、仕事後のお風呂、最高すぎます。
僕は仕事の後、お風呂の準備を担当していました。薪ストーブは海外では主流ですが、お風呂を沸かすのは初めてだったので、興味津々でした。
大量に自生しているミントを入れれば、ミントバスの完成!17時頃から、この至福、、
18時 夕食
お風呂も終えたら夕食!農家の夕食は早いです。
この日はジェイク特製の野菜ゴロゴロカレー。うますぎる。
圭くん特製のチキンも最高に美味かった、、
20-21時 就寝
朝早く起きて、体を使って働いているからか、大体20時頃になると眠気がやってきます。東京にいる時や、旅中は1-2時くらいまで眠れなかったのに、、
早寝早起きは三文の徳。無理矢理そうしようとして訳ではないのに、身体が勝手にそうなっていく。
エネルギーが、より低エネルギーになろうとするのと同じように(高いところにあるものが、低いところに落ちたり、熱いものが冷たくなったり)、多分これが身体が本当に求めている理想のライフスタイルなんだと思います。
それだけ、普段の生活が身体にダメージを蓄積していると言うこと。自分の身体、大事にしようと本気で思いました。
五十河桃源郷は現在、ウーファー(ボランティア)を募集しています!
現在、五十河桃源郷は、住み込みのボランティアを募集しています!
僕は、圭くんと元々繋がりがあってここに来る事ができましたが、初めましての方も僕と同じように、ボランティアとして滞在する事が可能です!
詳しくは以下の転載を参照ください!
援農ボランティア募集🌞
今年三月から「雨土畑」という農園がオープンしました。京丹後市にある「五十河桃源郷」という村作りプロジェクトの一部です。
五十河桃源郷の雨土畑で過ごす時間はきっと思い出に残る特別な時間になると思います。
人と自然がつながる場所で過ごし、自然の中でゆっくりと深く呼吸し、畑で野菜と向き合う中で自分を解放してみませんか?ウーフ制度(WWOOF) と同じ形で、援農ボランティアを募集しています。農園で無給で働き「労働力」を提供する代わりに、「食事・宿泊場所」「知識・経験」を提供してもらうボランティアシステムことです。一日5-6時間、週に6日のお仕事をお願いしています。
休みの日は天橋立や伊根町などへの観光が可能です。さらに、登山、海、田舎散歩でゆっくり時間を過ごすことも可能です。
近くからいらしゃった場合、午前だけ午後だけ、2〜3時間くらいという感じで気楽にお願いしています。
必要な技術や経験などは一切ありませんが、ある程度のやる気と基本的な技術があったら助かります。
栽培している野菜も多品種ですので、一日のなかでも様々な作業があるので、そのいくつかの農作業から選んでいただくことが可能です。雨土畑について:
未来の世代先まで意識した自然と人に優しい野菜づくりに取り組んでいます。農薬·化学肥料は使わず、手作り有機堆肥を使い微生物溢れる元気な土壌を構築しています。できる限り地元の素材を利用することにも重点を置き栽培しています。是非、雨土畑で一緒に過ごしましょう!
ご応募、お待ちしております!
興味がある方、フェイスブックメッセージかametsuchibatake@gmail.com までご連絡ください。
WWOOFというのは、海外では人気の住み込み型の農業ボランティア。1日数時間働く代わりに、寝床と食事を提供してもらうというもの。僕も海外ではよく利用していました。
上記でも書かれているように、実は五十河桃源郷は日本三景の一つ「天橋立」のすぐそこ。休みの日には簡単に日帰り観光が可能です。
また、天橋立から足を伸ばして、伊根の舟屋へ行くことも可能。雰囲気最高なので、絶対におすすめです!
それ以外は、本を読んだり、縁側で瞑想したり、牛と戯れたり、芝で寝っ転がったり。普段はできない贅沢な時間を味わえます。
本当はできるのにね、、そう思いながらも「普段はできない」と書いてしまっている自分に矛盾を感じながら書いています。一歩を踏み出すのはいつも自分。自分にしかできない。
まとめ
ということで、五十河桃源郷についてでした!
ずっと行きたかった場所、ずっと会いたかった圭くんに再会できて、本当に良かった。何よりも、こんなに穏やかな時間は久しぶり。お陰で、身体の調子も(お肌の調子も笑)良くなった。本当に。身体って自分が思っているより素直です。
普段の生活(ここでは、大多数が行っている普段の生活を意味しています)では、周りの常識に流されて、それ以外の物が見えなくなってしまっている。それは、全てのことに言えます。ライフスタイルもそう。
一番大事なことなのに、ないがしろにしてしまっていることも多い。そういうものを見直す、再発見するキッカケになりました。
興味のある方は、住み込みボランティアへの応募も良いと思いますし、ワークショップも定期的にやっているので、フェイスブックなどSNSをチェックしてみてください。
See you!
Always think easy, go easy.