今回の記事は、クレジットカードのスキミングについて!
海外旅行において、重要なことの一つ。それがお金問題。
お店で物を買ったり、宿で宿泊費を支払う際、多くの場合がクレジットカードを使うのではないでしょうか。さらに現金を得る場合も、クレジットカードでのキャッシングが主流になってきました。キャッシングの方が、両替よりも遥かにお得です。
ただ、クレジットカードを使う際に、気をつけておきたいのが「スキミング」の被害。
スキミング自体は、何年も前からある手口ですが、ここ数年でその被害者の数が激増しています。日本人バックパッカーもかなりの数の人が被害にあっている。しかし、その対策は意外と簡単。スキミングの原理を知れば防ぐことも可能です。
ということで、この記事ではスキミングと、その対策方法について紹介します!
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INDEX
スキミングとは
「スキミング」とは、クレジットカードやキャッシュカードの磁気を読み取り、カード情報を読み取る詐欺方法です。カード情報が読み取られると、勝手に高額な買い物をされたり、お金を引き落とされたりしてしまいます。
実際に被害に遭ったバックパッカーの方から話を聞くと、行ったこともない国のATMで何十万円も引き下ろされていたり、乗ってもいない航空券を買われていたりしたそうです。
スキミングで一番怖いのが「スキミングされた事を自覚できない事」です。知らない間に個人情報が抜き取られ、知らない間に使用されてしまう。そして、それに気付くのは、クレジットカードの明細を見たときや、クレジットカード会社から電話が来た時。
海外でクレジットカードを使っていると、しょっちゅう使うので、明細を見ても、どれがどの決済か覚えていないことも。見覚えのない高額の請求を見つけた時なんて、考えただけでもゾッとします。
スキミングの手口
クレジットカードやキャッシュカードの情報を盗み取るスキミングですが、その手口はかなり増えてきています。なので、被害者も爆増している。一般的なスキミングの手口が以下です。
- スキマーによる情報の抜き取り
- 非接触型スキマーによる情報の抜き取り
- Webスキミング
- (おまけ)USBケーブルによる情報の抜き取り
以下、上記4つのスキミングの詳細と、その対策方法を紹介します!
スキマーによる情報の抜き取り
一番被害の数が多いと言われているのが、スキマーによる被害。スキマーとは、クレジットカードの情報を抜き取るための装置です。
この装置が、クレジットカード決済するときのカードリーダーに仕込まれていたり、ATMのカードリーダーに仕込まれていたりして、情報が抜き取られる手口です。
- お店や宿で決済をするとき
- ATMでキャッシングをするとき
昔は、お店のカードリーダーに仕込まれていることもあったようですが、現在ではATMの方が主流のようです。というのも、お店のカードリーダーに仕込んで、それを回収するよりも、路上にあるATMに仕込む方がハードルが低いですからね。
では、ATMのスキマーとはどんなものかというと、上の写真を見てください。外れているのがスキマーです。その裏に見えるのが、実際のカードリーダー。ここに、あの外れている装置が付いていた。
こんなの、気づけないですよね、、あれが付いていても、何も疑いなく、カードを入れてしまうかと思います。
さらに、こういうものも。左が本物で、右がスキマーです。いや、無理やて、こんなの見抜くの。しかし、もうお手上げかというと、そうでもない。誰でもできる対策もあります。
スキマーによる被害への対策
安全なATMを選ぶ
上述のように、スキマーを見抜くのは、素人ではほぼ無理です。しかし、スキマーは犯人が付け外しをする必要がある。つまり、犯人がその場に訪れなければいけないんです。なので、人気のないようなATMが狙われがちです。
銀行の中やスーパーの中にあるATMに、堂々とスキマーを付けに来る犯人なんていないですよね
よって、対策としては「安全なATMを選ぶ」です。
具体的には、銀行や、ホテル、空港、スーパーの内部など。もちろん、その中でも、常に人が大勢いるような場所がベストです。外にあるATMでも、銀行の外に付いているものや、防犯カメラが付いているもの、人通りが多い場所にあるものの方がベター。
僕は基本的には外にあるATMは使いません。できる限り、銀行の中にあるものを使うようにしています。そのおかげで、何年も旅をしていますが、いまだにスキミングの被害に遭ったことはありません。
- 銀行内のATM
- ホテル内のATM
- 空港内のATM
※どれも人がいたり、防犯カメラがちゃんとあるところです。
- 売店内のATM
- 銀行の外についているATM
- 終日、人通りの多い場所にあるATM
- 人通りの少ない場所にあるATM
- 防犯カメラのない場所にあるATM
パスワード入力時は常にガッツリ隠す
もう一つ大事なことは、パスワード入力時に必ず手で隠すこと。
実はスキミングでは、カード情報を抜き取ることはできても、パスワードまでは抜き取れない。なので、スキマーと一緒に小型カメラを設置している場合も多い。
その小型カメラも、写真のようにめっちゃ小さいものであったり、気づかれないところに設置されていたり、様々です。なので、まずは必ず手で覆うようにすることをオススメします!
非接触型スキマーによる情報の抜き取り
ここからが最新の手口。そして、実際に最近、被害が爆増している原因でもありあます。
一番、メジャーな方法になりつつあるのが、非接触型スキマーによる被害です。非接触、つまり触らなくて良いスキマーです。
イメージは、電車マネーの決済機のようなもの。あれにカードをピッとかざすだけで、お金の授受が終わりますよね。あんな感じで、情報が抜き取られてしまうんです。しかも、写真のように、スキマー自体がかなり小型です。
さらに、非接触型スキマーを使うと、バッグや財布の上からでもスキミングが可能。満員電車などで、揺られている間に抜き取られてしまうんです。
- 満員電車の中
- 長距離バスの中
- 混雑した場所など
「バッグの中に入れていてもダメなの!」「もうダメじゃん!」「カード持ち歩くなってこと?」と、思われるかもしれませんが、実は非接触型スキマーこそ、対策は簡単です。
非接触型スキマーによる被害への対策
非接触型スキマーは、磁気を読み取るので、磁気をシャットアウトしてしまえばOK。具体的には、金属などで覆えば大丈夫です。身近なもので言えば、アルミホイルなど。あれで覆ってしまえば、スキミングされることはありません。
しかし、少し現実的じゃないですよね。てか、恥ずかしい。笑
スキミング防止財布、ポーチを使う
対策としては、スキミング防止機能のついた財布や、ポーチを使うのがオススメです。
旅では、これが一つあれば、クレジットカードもキャッシュカードも、パスポートも全て入れておける。クレジットカードだけでなく、キャッシュカード等もスキミングされてしまうので注意です。
クレジットカードは旅で一番重要。スキミングされて使えなくなってしまうと、死活問題。日本への一時帰国さえ余儀なくされてしまうことも多い。僕も「流石にもうヤバイ」ということで、海外で購入しました。
スキミング防止カードケースを使う
旅人でなければ、スキミング防止機能のついたカードケースもオススメです。普通にオシャレなカードケースも沢山あります。ちなみに、スキミングは日本でも大流行中なので、注意が必要です。
スキミング防止カードホルダーを使う
初めて知りましたが、こういうものも出ているようです。カードを個別で入れるカードホルダーです。イメージは遊戯王カードのカードホルダーみたいなもの。もちろんスキミング防止機能付き。
これなら、自分の財布のまま使えるので、良いですね。いちいち、ホルダーからカードを出すのは面倒くさいですが、日本ではそこまで毎日クレジットカードを使うこともないので、アリかも。
Webスキミング
次はさらに最新の手口で、かつ防ぐのが難しい。それがWebスキミング。
オンライン上で、クレジットカードの情報を抜き取ることです。オンラインでものを買ったり、サブスクを購読したりする時、クレジットカード情報を載せますよね。パスワードも入力する。その情報を盗み取られてしまう被害です。
これが今かなり増えているらしいです。怖い、、
Webスキミング被害への対策
今までATMを選んだり、財布を変えたり、アナログな対策が可能でしたが、これは中々キツイですよね。効果的と言われている具体的な対策としては、以下です。
- ウイルスソフトを常に最新のものにする
- パスワードを使い回さない
- パスワードを定期的に変える
なんか、しっくりこないですよね、、わかります、、
というのも、最新の手口のようで、対策も難しいんだとか。大手企業や大手バンクが、個人情報が漏洩したってニュースが出ているくらいですからね。最初は超アナログなスキマーから始まって、非接触型スキマー、そしてその対応を僕らが始めた頃には新しい手口が出てくる、、いたちごっこです。
(おまけ)USBケーブルによる情報の抜き取り
実は全く知られていないところにも脅威が潜んでいます。
これは、今、セキュリティー関係者が一番声を大にして注意喚起していること。それが「公共の場にあるUSB充電ポート」です。これ、かなり危険って知っていましたか?
例えば空港とか、マックとか、バスの中とか、、色々なところにUSB充電ポートって増えましたよね?これ見て、「わー!便利ー!」って思っていたらマズいです。あれ、めっちゃ危険。
USBってパソコンに繋いだら、データの移動できちゃいまよね?つまり、知らない人のパソコンに繋いでいるようなもんです、、しかも充電には時間がかかるから、数十分は繋ぎっぱなし、、情報を取ってくれと言っているようなもの。
犯罪者たちは、スマホの中の写真を見たい訳じゃない。スマホでクレジットカード決済をしていたら、そこからカードの情報も抜き取れます。気を付けてください、、
まとめ
ということで、スキミングの脅威とその対策についてでした!
クレジットカードはとても便利。その分、危険も潜んでいます。でも、手口を知って、ちゃんと対策をしていれば、簡単に防げます。実際、僕は10年近く旅をしていて、被害に遭ったことがありません。
最後に、気をつけるべきポイントをまとめておきます。
- 安全なATMを使う
- パスワード入力時はしっかり隠す
- スキミング防止財布、カードケース等を使う
- PCのウイルスソフトを最新にする
- パスワードを定期的に更新する
- 公共の場でのUSBポートを使わない
被害に遭ってしまってからでは遅い。旅を台無しにしてしまう可能性さえあります。本当に気を付けてください!
See you!
Always think easy, go easy.