【コロナ終息】集団免疫って何?スウェーデンがヤバイ?正しい?【全国民感染戦略】

コロナウイルス

Shozza
ハロー!Shozza(@shozzatrip)です!

今回の記事は、コロナ収束において重要と言われる集団免疫について!

現在、私は南アフリカのロックダウン(封鎖)に伴い、首都プレトリアで軟禁生活を送っています。ロックダウンは3/27日から始まり、1ヶ月以上経った今も解除の目処は立っていません。

これまでの記事でも紹介したように、コロナは世界の半数ほどの国で一時的に収束に向かっているように見えます。しかしよく聞くように、コロナには第二波、第三波があるだろうと言う人も多い。

コロナをはじめとした感染症の終息には、「集団免疫」が唯一の解決策と言われていて、実際に集団免疫の獲得を目的に、独自のコロナ対策を行っている国もあります。実は、この集団免疫は、第二波、第三波を止める効果もある。

しかし、問題点もあります。実際に、この政策をとっているスウェーデンは今、大変なことになり始めている、、

ということで、この記事では集団免疫について紹介します。

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ウイルスに打ち勝つには

まずは、感染拡大した際の、人間がウイルスに打ち勝つ方法について。これは、一般的に、大きく二つあると言われています。それが、ワクチンと集団免疫です。

ワクチンは、なんとなく聞いた事があるかと思います。なんとなく、「予防薬?」のようなイメージを持っているかと。一方で、集団免疫は、あまりイメージがわかない。最近、ニュース等でも聞くけど、、くらいかと。

実は、どちらも似たような仕組みなんです。どちらも、人間の「免疫」を利用した仕組みです。

 

免疫とは

免疫とは、体内に病原菌や異物が侵入しようとした際に、それに対する抵抗力のこと。人間の身体に備わっている防衛隊のようなもの。具体的には、「抗体」と呼ばれる兵隊を作って、この抗体がウイルスを攻撃します。

コロナウイルスだけでなく、毎日のように人間の身体にはウイルスが侵入しています。しかし、こうした免疫がウイルスと戦い破壊してくれているおかげで、病気にならずに済んでいる。

しかし、この免疫がしっかりと働かない時もあり、そうした場合は、風邪などにかかってしまいます。そういう時、よく「免疫力が弱ってたから、、」なんて言いますよね。この防衛隊が人数不足になっていたり、休憩中にウイルスが入って来て、上手く戦えずに、侵入を許してしまった時に感染してしまうと。

つまり、免疫がしっかりと働いていれば、風邪などのウイルスを防ぐ事ができる。では、何故、毎年インフルエンザが流行ったり、今回のコロナが流行るのか?

それは、新種のインフルエンザや、新種のコロナウイルスなどに対する免疫が、身体には備わっていないからです。つまり、古いタイプのウイルス(知っているもの)には対抗できるけど、新しいものとは戦えないよ!という事。

免疫先生
今はね。でも、少ししたら戦えるよ

ここが人間の免疫の凄いところ。初めましてのウイルスには、最初は感染してしまっても、時間が経てば、それに対する抵抗力を持つ事ができるようになってきます。つまり、感染してから抗体を作れるようになってくるんです。「慣れてくる」ようなイメージ。

抗体を作れるようになれば、もうウイルスに勝ったようなものです。感染しても、症状が出る前に、ウイルスを倒してくれる。つまり、人間の身体が抗体を作れるようになるまでが、ウイルスとの勝負な訳です。

 

ワクチンと集団免疫

ワクチンとは

では、よく聞くワクチンとは、何なのか。今の話を理解していると、すごく簡単にわかる。

実は、ワクチンの中身は薬ではなく、その病原菌が入っているんです。薄めにして。例えば、コロナのワクチンができたとしたら、そのワクチンの中には、薄めのコロナウイルスが入っている。

これを身体に入れる事で、人間の免疫を利用して、身体が抗体を作り出すようになる。そして、本物に出会った時には、もう身体が慣れているので、大丈夫だよと。つまり、本物のコロナに出会す前に、弱めのコロナに出会せて、本番対策をしておこうという感じです。

つまり、ワクチンは、人間の免疫を利用した仕組みなんです。ただ、ワクチンを作るには、人工的にコロナウイルスを作らないといけない。または、本物を利用して複製しないといけない。それが、難しいんだそうです。

そりゃそうです。こんなに世界中をグチャグチャにしてしまうウイルスが簡単に作れたら、簡単に生物兵器を作れてしまいますから

なので、コロナのワクチンが完成するまでには、1年近くかかるなんて言われていますよね、、

 

集団免疫とは

では、ワクチンができるまで、何もできることはないのか。ずっと、死者を出し続けるか、ロックダウンし続けるしかないのか。というと、そんなことはないです。

免疫先生
今はね。でも、少ししたら戦えるよ

さっきも、免疫先生が言っていたように、感染してから少ししたら、身体が慣れてきて、抗体が作れるようになるんです。自然に。

しかし、そのためには「感染する必要がある」というところがポイントです。感染しなければ、抗体を作る練習はできません。なので、感染はマスト。そうしたら、その内、戦えるようになるよと。でも、上手くいくまでに死ぬかもしれないよ、と。

つまり、荒治療のようなもの。泳げない人を、海に放り投げてしまうような感じ。そしたら、その内泳げるようになるだろうと。でも、失敗したら溺れ死ぬよ、と。

ただし、この荒治療に成功して、抗体が作れるようになった人は、今後一切、コロナウイルスに出会っても、感染することはなくなる。最終的には世界中の全員がこの状態になる事が、ゴールです。だって、ウイルスがこの地球から完全に消滅することはないので。人間が強くなるしか方法はないんです。

全員が、ウイルスに対する免疫を持てば(抗体を作れるようになれば)、ウイルスに誰も感染しなくなり、自然とウイルスの活動は弱くなります。これが「集団免疫」です。

SARSやMERSなど、これまでパンデミックを引き起こしたウイルスは、全てこのシステム(集団免疫)で収束を迎えました。これらの、ワクチンはいまだに出来ていませんよ、、

でも、もしも「俺はずっと家に引きこもるよ」という人がいたら、その人は永遠にこの抗体が作れるようになりません。つまり、外に出たらコロナに感染してしまう。そして、この人が他の人に感染させる。そういう人が沢山いれば、感染者は一生いなくならない訳です。

そこで、「もういっそ、一回全員で感染してしまおう!」というのが、集団免疫戦略です。

 

世界で唯一「集団免疫戦略」を選んだスウェーデン

「全員で一回、感染しよう」という、少し怖い考えでもある「集団免疫戦略」。しかしこれを実行に移した国があります。それがスウェーデンです。

あの、高福祉、高国民幸福度で有名な国。イギリスも最初は、集団免疫の方向に舵を切ろうとしましたが、国民の猛烈な反対で、ロックダウンに方向展開しました。

実は、スウェーデンでは、現在もロックダウンを行っていません。それどことか、ほとんど自粛もない。ソーシャルディスタンスこそ守る必要がありますが、いつも通りに外に出歩いて、カフェやレストランはいつも通りに賑わっています。全てが通常運転。

人口 累積感染者数 累積死者数 100万人あたりの感染者数 100万人あたりの死者数
スウェーデン 1200万 30,799 3,743 3,052 371
ノルウェー 540万 8,267 234 1,526 43
フィンランド 550万 6,399 301 1,155 54

その結果(5/20現在)がこれです。同じく北欧のノルウェー、フィンランドと比較しています。人口が2国よりも倍以上多いのですが、ロックダウンをしていないために、累積の感染者数が多くなっています。それは問題ない。むしろ、それが狙いですから。

しかし、問題視されているのが、その死者数の多さです。100万人あたりの死者数を比較すると、7〜9倍も高い。死亡率(死者数/感染者数)で計算すると、なんと12%超え。感染したら8人に1人以上が亡くなる計算です。

ちなみに、死亡率は、ノルウェーで2.8%、フィンランドが4.7%。全世界の平均死亡率は6.5%です。なんと、スウェーデンではその倍近く。

集団免疫を得るためには、多くの国民を感染させる必要があるので、感染者数は増えるのは必然。というか、それが目的です。それに伴って、死者の絶対数ももちろん増える。でも、今回はなぜか、死亡率も上がっている。

元々、スウェーデン国内でも否定的な意見の強かったこの「集団免疫戦略」ですが、これによって、さらに否定派が多くなっているようです。

 

集団免疫は、コロナの第二波、第三波を防げる?

【コロナ】自粛はいつまで?世界の半数以上で一時終息に向かっている【ロックダウン】」の記事でも、紹介したように、世界の半数近くの国で、コロナの一時的な収束に向かっています。それに伴って、日本でも一部で緊急事態宣言が解除されたり、欧米やアジアの国々で、ロックダウンの解除、緩和が起こってきています。

「やったー!」という気持ちに追い討ちをかけるように言われているのが、「コロナの第二波、第三波」。多くの学者が、かなりの確率でもう一度やってくると宣言しています。

その理由は、まだ世界中のほとんどの人が「抗体」を作れないからです。

何度も言いますが、ウイルスに勝つためには、そのウイルスに対する抗体を作れないといけない。そして、その抗体を作れるようになるためには、ワクチンを打つか、そのウイルスに感染するしかないんです。

ロックダウンをして、見かけ上は感染者の数が減った。自分も感染していない。でも、国内には感染者(ウイルス)が少なくともいます。つまり、外に出ればまた感染してしまう。そして、またロックダウン、、

もう、この辺で気付いたかもしれませんが、仮にロックダウン解除後に感染拡大し、またロックダウンをしても何も解決しません。再感染拡大→ロックダウン→再感染拡大→ロックダウンとずっと終わらない。つまり、ロックダウンは「ウイルスの活動期間の延長」をしているだけなのかも。

ウイルス側の気持ちになればわかりやすい。

ウイルスは人に感染する事が仕事です。そうでなくれば、自分が死んでしまう。ロックダウンで、街に人がおらず、感染できる相手がいないと困っています。だからじっとしている。でも、ロックダウンが解除されたら、街に人が増えて、誰にでも感染できる!ラッキー!という感じ。

しかし、集団免疫を持ったらどうなるのか。街に人が沢山いる。ラッキーと思って、感染しようとしたら、みんな抗体を作れるから、感染できない。むしろ返り討ちに合う。その内、本当に誰にも感染できなくなり、一人静かに死んでいく。

集団免疫戦略の場合、結果として、最初に感染者数が増えてしまいますが、その後は感染者数が止まって、途中からは誰も感染しなくなる。なので、第二波とか、第三波とかはありません。それが集団免疫の利点。

 

なぜ、他の国は集団免疫へ舵を切らない?

確かに今の話を聞くと、ロックダウンや自粛は、ただの時間伸ばしのように聞こえる。集団免疫を最終的に持たなければ、コロナ終息に至らないのであれば、スウェーデンのような荒手が、一番早く効果が出るような気がします。

でも、それはできない理由があります。いや、「できない国が多い」と行った方が良いかもしれません。ピンと来た方もいるかもしれませんが、問題は「医療システム」です。

全員を一気に感染させるとどうなるか。最初の頃のイタリアやスペインのように、医療崩壊に繋がってしまいます。結果として、死者を多く出してしまう。

つまり、ロックダウンには、そういう目的もあるんです。「感染者数を減らす」ためではない。本当の目的は、「時間はかかるけど、感染者数を少しずつ増やす」にあるんです。

「全員で感染するのはナシね!順番っこで感染してね!」という感じ。一度感染すれば、抗体ができて、その人はもう感染しません。変な話、ワクチンの順番待ちのようなもの。そもそも、ワクチンとやっていることは同じですから。

スウェーデンは医療システムが整っているので、「うちは医療崩壊しない。大丈夫」と考えて、この集団免疫戦略に出ています。しかし、そんなことできるのは先進国の一部のみ。できない国の方が大多数です。

ただし、スウェーデンでも、国民からは「いつか医療崩壊しかねない!今すぐやめて!」の声が上がっています。

上記でも紹介したように、スウェーデンの死亡率は世界の中で群を抜いて高い。この理由は、急速な感染の拡大にあるとしか思えません。つまり、少なからず、既に医療崩壊が起きているのではないかと思ってしまう。

結局、何が一番良いのかは、時間が経たないと見えてこないですね

ただし、スウェーデンのような荒治療に出ない限り、コロナの第二波、そして次のロックダウンは、かなりの確率でやってくる気がします。というか、ロックダウンの目的はそれ(少しずつ感染させる)のようです。つまり、最初から次のロックダウンを想定しているのかも。でも、他に打つ手がないのが現状です。

 

オススメの書籍(ファクトフルネス)

最近、僕が読んでいて、面白かった本。オリラジのあっちゃん(中田敦彦)もYouTubeで紹介していたので、知っている人も多いかもしれませんが、本当に名著です。

世界中に間違った情報が溢れる中、実際のデータ(ファクト)を元に、しっかりと世界の現状を見よう、と言う内容の本です。

この世界には、内戦や戦争が溢れていて、貧困に悩む子供たちが沢山いる。さらには、地球温暖化、人口爆発、少子高齢化など、問題も山積み。世界は悪い方向に向かっている。と、そう思いがち。

しかし、実際は真逆です。凄まじい勢いで、世界は良くなっている。貧困の苦しむ人達は、これまでに類を見ないスピードで減少している。でも、それはニュースでは報道されません。

一方で、戦争や、難民のニュースは毎日のように流れる。その方が、新聞が売れるからです。「去年よりも難民が2百万人減りました」では、注目を引けないからです。

今のコロナの状況に当てはまることが多すぎて、ハッとさせられる。僕が最近、今回の記事のようなコロナの現状を、僕なりに解釈して紹介しているのも、結構この本の影響が大きいです。

質問1 世界の1歳児で、なんらかの予防接種を受けている子供はどのくらいいる?
・A 20%
・B 50%
・C 80%

質問2 いくらかでも電気が使える人は、世界にどのくらいいる?
・A 20%
・B 50%
・C 80%

※本著より引用

本著では、最初に、上記のような世界の現状についての質問がされます。どれも三択。なので、チンパンジーの正答率は33%。しかし、実際の正答率はそれよりも遥かに低い。特に、高学歴になればなるほど、低くなるそうなので、面白い。

当てずっぽうの方が正答率が高いと言うことは、それだけ間違った常識が溢れていると言うことです。

質問の答えは本に載っています。2020年で、現状一番面白かった本です。

 

まとめ

ということで、集団免疫とスウェーデンの現状についてでした!

「コロナ早く終わらないかな、、」

誰もが抱くこの気持ち。ウイルスに勝つためには集団免疫を持つ事が最終的なゴールになります。調べてみると、知らないことも多くて面白い。

集団免疫を持つために、スウェーデンのようにリスクを取って、手っ取り早くいくのか、ロックダウンをしながら、時間をかけてゆっくり感染させていくのか、、

どちらが良いと思いますか?

See you!

Always think easy, go easy.

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