今回の記事は、モルドバのキシナウの歩き方について!
ルーマニアのブカレスト、シナイア、ブラショフ、シギショアラ観光を終え、モルドバの首都キシナウへやってきました!
モルドバは日本人にはあまり馴染みのない国ですが、物価はルーマニアよりも安く、ワインも美味しい。しかも人も格段に暖かいです!
そんなモルドバ国内には、「沿ドニエストル共和国」という未承認国家があり、キシナウから日帰りで観光が可能。しかも、この国には、世界で唯一のプラスチック硬貨があるんです!
コインコレクターとしては行かないわけにはいきません!キシナウから日帰りで、沿ドニエストルの首都、チラスポリへ行って来ました!
ということで、この記事では沿ドニエストルの首都、チラスポリの歩き方について紹介します!
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INDEX
沿ドニエストル共和国とは
沿ドニエストル共和国は、モルドバの中にある未承認国家で、正式名称は沿ドニエストル・モルドバ共和国。
国際的にはモルドバの一部とみなされていますが、モルドバの実行統治は及んでおらず、独自の政治体系や、独自通貨を持ち、完全に独立国家として機能しています。
モルドバとウクライナの国境を流れるドニエストル川沿いに位置することから、こうした名前が付けられていますが、国際的には、トランスニストリア (Transnistria) や、トランスドニエストル (Transdniester) と言わなければ伝わりません。
国民の割合は、モルドバ系、ウクライナ系、ロシア系でそれぞれ三等分されており、国民は反モルドバ、親ロシアになっています。
モンテネグロの独立に影響を受けて、2006年に国民投票を取り、圧倒的賛成を得たにも関わらず、投票に不正があったというモルドバの主張から、国際的には認められていません。
沿ドニエストルの首都、チラスポリへの行き方
沿ドニエストルの首都チラスポリへは、モルドバの首都キシナウや、ウクライナのオデッサからもバスで行くことが可能。一般的にはキシナウから行く方が多いです。
パスポートの提示は必要ですが、ビザは必要ありません。国境で渡される上記の写真を失くさないように。
キシナウからチラスポリへは、定期的にミニバスが出ているので、好きな時間にバスターミナルへ行けばOKです。所要は1時間半〜2時間ほどで、料金は40レウ。
キシナウからチラスポリへ
キシナウのバスターミナル
チラスポリ行きのバスターミナルはこちら。
キシナウにはルーマニア行きの南バスターミナルや、ウクライナ行きの北バスターミナルがありますが、チラスポリ行きは中央バスターミナルです。
こんな感じのターミナル。「チラスポリ!」と叫べば、場所を教えてくれます。
チラスポリ行きのバスは、窓口でチケットを買うタイプです。片道40レウ。
バスに乗り込み、いざ沿ドニエストルへ!
1時間ほどで国境へ
モルドバから沿ドニエストルに入るには、国境を越える必要があります。
ビザは必要でなく、パスポートにスタンプも押されません。写真の紙を渡され、出国の時まで持っておく必要があります。
また、入国の際に「何日いる予定か?」と聞かれ、日帰りの予定だったのでそう伝えると、紙に「24時間の制限時間」が記載されていました。
実際に、数泊した旅人にも会ったことがあるので、国境で滞在日数を伝えれば、数日の滞在も可能そうです。未確認ですが。
チラスポリのバスターミナルに到着
キシナウを出発して、2時間弱でチラスポリのバスターミナルに到着しました。
こんな感じの建物です。建物の中には両替所もあり、モルドバ・レウから沿ドニエストル・ルーブルにも両替可能です。
1レウ=1ルーブル=6円(2019年10月現在)
まずは沿ドニエストルの目玉!プラ硬貨ゲットへ!
世界のお札、コイン収集家の僕にとって、沿ドニエストルに来た目的はもちろん、コレ。世界で唯一のプラスチック硬貨です。
ほんの数ヶ月前(2019年夏頃)までは一般に使われていたそうですが、2019年10月現在、使用停止に向かっているそう。
コイン集めは、カフェやレストランで何かを注文し、お釣りとして貰うのが主流だったようですが、ダメ元で銀行に行ったら、あっけなくゲットできました。
もちろん通貨なので、同じ金額で「交換」する感じです、良い感じの紙袋に入れてくれました。
Monument to Suvorov
Monument to Suvorovは、チラスポリのメインスクエア。特に見どころはありませんが、唯一の面白さはそこに立っている国旗達でしょうか。
堂々と立ち並ぶ国旗達ですが、この全てが未承認国家の国旗。同様に未承認国家である沿ドニエストル共和国を独立国家として認めているのは、他の未承認国家だけです。
お互いに傷の舐め合いをしていると言えばそれまでですが、独立国家として認めない裏には、自国の利益しか考慮しない大国の妨害があります。
基本的にはロシアに対立するアメリカを筆頭とする先進諸国です。日本も同様。現在滞在中のジョージアや、先日まで滞在していたアルメニアにも、未承認国家がいくつかあります。どれもロシアの近く。
ヨーロッパには多くの小さな国があるのに、これらの国は認められない。未承認国家が、ロシアの近くにだけ沢山あると言う現実をよく考えらせられます。ロシア以外が認めないと言う裏には、ほぼ確実にアメリカの思惑があります。
もちろん、ロシアの思惑もあって、それを阻止してくれているという建前もあるのでしょうが、「一番大事なのは、そこに住んでいる人達」という大前提を忘れがちな気がします。
未承認国家に住んでいる人達は、唯一自分達を認めてくれている大国であるロシアに対しても、「うーん」というリアクションでした。
ドニエストル川
沿ドニエストルの名前の由来にもなっている川が、ドニエストル川です。この川を見ずに、ドニエストルは語れませんね。
チラスポリの地元民達も多く、ローカルの憩いの場という感じでした。
アジア人が珍しいようで、一緒に写真撮影を頼まれました。美男美女である。
沿ドニエストル限定のタバコ探し
僕はタバコを吸わないので興味はありませんが、何でも沿ドニエストルには、ここでしか買えない限定のタバコがあるそう。それが、写真のタバコ。
確かにカッコ良い。ちなみに味はイマイチだそうですが、お土産には最適ですね。その辺のキオスクで簡単に購入できました。
オススメのレストラン
チラスポリでオススメのレストランが、7 Pyatnits Cafe。適当に入りましたが、その料金に驚愕。あまりにも安すぎて、ヤバいんじゃないかとうたがったほど。
店内も綺麗です。
これがメニュー。メニューの料金には、「7-00」や「10-00」などと書かれています。7-00が、仮に700だとすると、4200円になってしまうのでそれはない。しかし、7だとすると、42円になってしまいます。
「え?まじ」と思いながら、ブルガリアから一緒に旅をしているケイタ君と、とりあえず沢山オーダー。結局、どれも1品50円前後というありえない金額でした。もちろん美味しかったです。
少々高めのソーセージも。言うても150円くらいです。
その他、チラスポリを散策
かなり小さな首都であるチラスポリ。特に見どころは多くありませんが、フラフラ散策しても楽しめます、
何やらモダンな建物を建造中。
立派な正教会もあります。
そして、ドニエストル同様、未承認国家のアブハジア共和国と、南オセチア共和国の大使館もあります。
チラスポリからキシナウへ
チラスポリからキシナウへは、同じくバスターミナルからミニバンで帰れます。料金も同じく40レウまたは、40ルーブル。
僕たちは、バスターミナルに向かう途中で、「キシナウ」と書かれたプレートを貼ったミニバンを見つけ、道路で止めて乗車しました。
まとめ
ということで、沿ドニエストルの首都チラスポリの歩き方についてでした!
日本人とっては馴染みのない未承認国家、沿ドニエストル。せっかくモルドバへ来たら、訪れておきたい場所です。
特に見どころはないですが、「未承認国家」という珍しさや、世界唯一のプラスチックコインも面白い。日帰り訪問可能なので、時間があれば是非!
次の記事では、キシナウからウクライナのリヴィウへの移動方法について紹介します!
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