
昨年の夏、日本出国前にずっと行きたかった「屋久島」に初上陸してきました。
有名な「縄文杉」を見るトレッキングが一番の目的でしたが、それ以外にもビーチや温泉、バイクでの島一周、そして屋久島のグルメと、屋久島を堪能することができました!
今回の記事では、屋久島滞在のメインイベント「縄文杉トレッキング」ついて紹介します!
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INDEX
屋久島とは

まずは簡単におさらいを。
屋久島は、鹿児島県の佐多岬から60km南の海上に浮かぶ山岳島で、1993年に世界自然遺産に登録されています。その魅力の一つと言えるのが、今や知らない人はいない程有名な「屋久杉」です。

島の90%が森林である屋久島は、小さな島ながら、九州最高峰の宮之浦岳(1935m)をはじめ1000メートルを超す山々が46座もあります。縄文杉を見に行く「縄文杉トレッキング」だけでなく、沢山のトレッキングコースがある為、登山客も多いです。
「小さな島に沢山の山がある」という、まるで「日本列島の縮図」のような、このユニーク地形が作り出す気候には、亜熱帯〜亜寒帯までが含まれ、この小さな島に日本列島の気候が全てあることになるんです!そのため、屋久島には島の固有種約40種を含め、日本に存在する植物種の7割以上をみることができるそう!こうした特徴から、「東洋のガラパゴス」とも呼ばれています。

もののけ姫のモデルとなった、白谷雲水峡にある「苔のむす森」
さらに、縄文杉トレッキングコース内にある「苔のむす森」は、スタジオジブリの「もののけ姫」のモデルの一つとも知られ、ジブリファンのみならず、国内外から沢山の観光客が訪れています。
屋久島はトレッキングパラダイス

「縄文杉」や「苔のむす森」は、バス等で簡単に行くことはできず、数時間のトレッキングが必須となります。とは言っても、比較的平坦な道のりが続くので、トレッキング初心者でも難しいことはありません。

「縄文杉」を見に行くだけの比較的平坦な道のりで、往復10時間程のトレッキングになります。「苔のむす森」は往復4時間前後です。
“ちょっとトレッキングは、、”
という人には、30分からのトレッキングで屋久杉を十分に楽しむことのできる「ヤクスギランド」がオススメです。
樹齢3000年の「紀元杉」をはじめ、樹齢1000年以上の屋久杉を沢山見ることができます。
縄文杉を見にいこう!トレッキングコース紹介

縄文杉を見に行くには、「荒川登山口」から歩く「トロッコ道」の10時間コースが主流です。
その他に、「苔のむす森」と「太鼓岩」を見て、そのコースからトロッコ道に合流する12時間のコースもあります。今回、僕は手っ取り早くこのコースで歩きました。
トロッコ道コース

一番主流の「トロッコ道コース」では、トレッキングの出発地点は「荒川登山口」になります。
荒川登山道までの道のりは、マイカー規制があるため、安房にある「屋久杉自然館」から登山バスで行く必要があります。よって、宮之浦から向かう場合は「宮之浦→屋久杉自然館」「屋久杉自然館→荒川登山口」と、2回バスを乗り継ぐ必要があります。

荒川登山口からは上記写真のようなトロッコ道をひたすら歩くことになります。5時間程で最後の急勾配に差し掛かり、それを乗り越えればゴールの縄文杉です。片道6時間ほど。

- まつばんだ交通バス時刻表
- 屋久島交通バス時刻表
白谷雲水峡から縄文杉コース

このコースは宮之浦から比較的近い登山口である「白谷雲水峡」から「苔むす森」「太鼓岩」を通って、トロッコ道に入り縄文杉を目指す盛り沢山のコースです。
帰りは行きと同様に、白谷雲水峡から帰ることもできますが、違う道で帰りたい、上り下りの少ないトロッコ道で帰りたいという理由で荒川登山口から戻るコースを選びました。

このコースでは一般的に、白谷雲水峡から荒川登山口までで、12時間前後のトレッキングになります。
「荒川登山口コース」よりも、距離的、かつ上り下りが多いという点でも大変なトレッキングになりますが「苔のむす森」は圧巻で、縄文杉とは違う感動が沢山あるのでオススメです。
(番外編)白谷雲水峡から「苔むす森」「太鼓岩」往復コース

このコースは、白谷雲水峡から苔むす森と太鼓岩を見て、そのまま引き返すコースです。

基本的には、白谷雲水峡から出発するトレッキングではこのコースが主流で、荒川登山口からの縄文杉コースとは別日に行く人が多いです。余裕を持ってゆっくりと周りたい場合は、このコースをオススメします。
白谷雲水峡から縄文杉トレッキングにGO!
バスで白谷雲水峡へ

朝4時半に起床し、5時の始発バスに乗り込みます。

相棒の亮斗。
親指を立てて、やる気満々!
違います。親指をよく見てください。血が出ているのです。
朝5時、バスの中でみんなが眠そうに目を擦ってウトウトしている中、いきなり“ッツゥーー!”と、奇声をあげる亮斗。本人もよくわからない間に怪我したそうです。
アホである。

バスはどんどんと高度を上げ、宮之浦の町があんなに遠くに。

およそ30分程で、白谷雲水峡に到着しました。
すると、またまたあのアホが何かを呟き出します。

血止まらないよ
勝手にしてくれ。

するとここで天使が降臨。
バスケ用パンツ、普通のTシャツ、お洒落バッグでトレッキングに挑むこの若者を見て、初心者であると一目で理解。「どうしたの?」と声をかけてくれたのです。そして、絆創膏をくれました。
言うまでもないですが、このトレッキング初心者かつ、生まれながらのアホである、この若者の頭の中の辞書には「絆創膏を持参する」などいう言葉は刻まれていません。

トレッキング玄人のこの女性に、ふざけた格好をしたアホな若者はコースについて、どこに行くべきかを聞き出す始末です。この瞬間、この女性の頭の中には「こいつら、アホな大学生だな」の文字が浮かんだ事でしょう。

この日の夜、この玄人女性、そして後ろにたまたま映り込んでいる謎の男性と、ブチ上げ宴会をすることになります。
「苔のむす森」へ

そしていよいよトレッキング開始です。
開始早々、雰囲気の良い渓谷が姿を現します。

そして開始早々、あのアホの若者は「腹が減った」とパンをかじり出します。
アホである。
もう一度、写真と共に言わせてください。

アホである。

気を取り直してトレッキング開始します。


緑が豊かで本当に気持ち良い!!普段は目に止まらないようなものも全て新鮮に見えてくる。

苔が深くなってきました。

そして、ようやく「苔のむす森」に到着!



絶景です。。
「太鼓岩」へ

そして次に、これまた、もののけ姫のモデルとなった「太鼓岩」を見に行きます。ここから少し上り坂になってきます。
この太鼓岩、どのシーンかと言うと、これです👇

そうです。乙事主が大きな岩の上で山を見渡し、叫ぶシーン。

この太鼓岩を目指して、急な上り坂を更に進んで行きます。この辺りから上の写真のような大きな屋久杉が、次から次に出てきて大感動です。

そして、ようやく太鼓岩に到着!


もちろん、オッコトります!
ここで、オッコトらずして、どこでオッコトると言わんばかりに、オッコトります!!

いやいやいやいや、まじで半端ないです。
この先に「縄文杉」の説明が来るにも関わらず先に言ってしまいますが、正直、僕的には縄文杉よりも感動しました。

トロッコ道、そしてウィルソン株へ

太鼓岩から降りて来てから更に1時間ほど歩く事で、荒川登山口から続く「トロッコ道」に合流しました。

ここからは延々と伸びるこのトロッコ道をずっと進むことになります。

トロッコ道に入ってからは、写真の「夫婦杉」など、いくつかの名所も出て来ます。
アホの若者らしく、まさにアホ面で、アホのポーズをとります。


いや、アホですねぇ〜

そして!ついに「ウィルソン株」に到着です!
このウィルソン株、何が面白いかというと内部が空洞になっていて、中に入ることができるんです!

あ、そうですか。それだけですか。別に入らなくても良いですよ。それなら、私は全然結構です。ええ、ええ。


うん、絶対入る。だってこれ、ハートやもん。
そうなんです!なんと中から上を見上げると、ハートに見えるんです!これがインスタ映えすると、大人気なんです!
そしてついに縄文杉へ

そして!ついに縄文杉に到着しました!
こいつが、齢7200歳のビッグブラザーです!



7200年前って世界はどんなだったんだろう、と考えさせられます。
だって、こいつ知ってるんですよ。
キリストもブッダも、孔子もアリストテレスも、生まれる何千年も前からずっとここにいるんですよ。ハンパない!教えてくれい!ビッグブロ!!
夜はトレッキングお疲れ大宴会

この日の夜、縄文杉トレッキングも、屋久島バイク一周旅をも凌駕する、屋久島のハイライトとなる宴会が行われました。
縄文杉トレッキングの帰りに仲良くなり、一緒に帰って来た「いっちゃんとまいまい」。そして、帰宅後にゲストハウスで再開した、亮斗に絆創膏を提供した玄人トレッカーの「千鶴」。同じく同じゲストハウスに泊まり、例の写真の後ろにたまたま映り込みやがった「みさき」。そしてたまたま店に一人で入って来た「こうちゃん」。

たまたま近くでご飯を食べていたファミリーとも仲良くなり、大宴会に!

更に常連さんの沢山集う居酒屋、CoCoで二次会!

前日にも同じ店で飲んだ「兄さん」とも再会。最高に盛り上がりました。
👇 屋久島での出会いはこちら 👇
まとめ

念願の縄文杉トレッキング。疲労はハンパなかったですが、その分感動も沢山!
縄文杉の偉大さも素晴らしかったですが、太鼓岩、苔のむす森も最高でした。一日で回らなくても、二日に分けてゆっくり見るのでも良いので、白谷雲水峡からのルートは一見の価値ありです。

See you!
Always think easy, go easy.