今回の記事は、メキシコのパレンケ遺跡について!
めちゃめちゃ雰囲気最高のサンクリストバルで10日間ゆっくりした後、ついに重い腰を上げて、パレンケ遺跡へやってきました!
パレンケ遺跡といえば、マヤ文明の重要な拠点の一つ。グアテマラのティカル遺跡や、ホンジュラスのコパン遺跡に並ぶ人気観光地の一つです。
ということで、この記事ではパレンケ遺跡について紹介します!
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INDEX
パレンケ遺跡とは
パレンケ遺跡は、メキシコ南部のチアパス州に位置する、マヤ文明の遺跡です。マヤ文明遺跡の中でも、有名なティカル遺跡やコパン遺跡に並ぶ、重要な遺跡の一つに数えられています。
パレンケの最盛期は、7世紀頃と推測されており、マヤ文明の古典期後期にあたります。
パレンケが有名になった理由は他でもなく、1950年代に発見されたパカル王の遺体と、翡翠のマスク、そして石棺の彫刻です。
それまで、パレンケを含むメソアメリカのピラミッドは、エジプトのそれとは異なり、王族の墓ではなく、ただの神殿跡だと考えられており、重要視されていませんでした。この発見により、それらの考えが覆され、メソアメリカ文明に対するイメージが変わるきっかけとなりました。
ちなみにパカル王の翡翠のマスクは、パレンケにはなく、メキシコシティの人類学博物館にあります。
そして、このパカル王の遺体が入っていた石棺の蓋に刻まれた彫刻も超有名です。
このデザインが、宇宙線を操る古代人に見えるということで、「古代マヤ人は宇宙人」という都市伝説が世界中に拡散され、一大ブームになりました。今でも、オーパーツの一つとして、人気を博しています。
パレンケ遺跡の行き方
パレンケ遺跡までは、パレンケの町のバスターミナルから出るコレクティーボで行くことができます。所要時間は20分ほどで、料金は片道20ペソ(110円)ほど。
パレンケの町までは、メキシコの各都市や、グアテマラなどからバスが出ています。僕はメキシコのサンクリストバルから、夜行バスで来ました。
コレクティーボは、バスターミナル前のこの緑の電柱あたりから発着します。結構頻発しているようなので、待っていれば問題なさそうです。
20分ほどでパレンケ遺跡の入り口に到着。
入り口に着く前に、山への入場料36ペソ、この入り口で遺跡への入場料75ペソを支払います。
いざ、パレンケ遺跡へ!
パレンケ遺跡は結構広いですが、1〜2時間で全て回りきることができます。入り口付近に、ガイドも沢山いたので、お金を払えば、ガイドをつけることも可能です。
碑文の神殿
パレンケ遺跡に入って最初に見えてくるのが、碑文の神殿です。
この遺跡の最上部に沢山の碑文が刻まれた石碑があったことから、そう呼ばれています。碑文の内容はパレンケ王家の歴史について。神殿内は現在も調査中であるため、入ることはできません。
一部入ることもできるようになっていて、中には石棺も一つ置いてあります。
宮殿
碑文の神殿を後にして、次に目に止まるのが宮殿です。パレンケ遺跡の中心部に位置することから、王家の住まいであったと推測されています。
この宮殿の面白い点が、写真に見える4階建ての塔。他のマヤの建築では例がないそうで、四面が東西南北を向いていることから、天体観測に用いられていたと考えられています。
宮殿内の壁面には、至る所に当時の彫刻が残っていて、大感動。
そしてこれ!マヤ文字も残っています!
ついに、本物のマヤ文字を見ることができました!
太陽の神殿
太陽の神殿は、宮殿から川を渡って、すぐのところにある神殿で、十字架の神殿、葉の十字架の神殿の正面に位置します(上記写真は十字架の神殿から)。
ここが、僕的にパレンケで一番の大感動スポットでした!
その理由がこれ!神殿内部に刻まれた壁画と、その周りを埋め尽くすマヤ文字の数々!
びっしりとマヤ文字が刻まれています!しかも、こんなにくっきりと!メキシコに来る前から、YouTubeでパレンケの動画や、マヤ文字についての動画を沢山見てきたので、この瞬間は本当に感動しました。
そして、これも素晴らしい。ああ。素晴らしい。マヤ文字、美しすぎます。そしてお洒落なんです、マヤ文字って。
同じ意味の単語でも何種類もあって、英語のように同じ単語ばっかり使っていると面白くないからって、色々な種類の単語を使うんだそう。
それどころか、書き手の気分で、文字を組み合わせたり、新しく作り替えたりするんだとか。それでも、ちゃんと読めるというからスゴイ。てか、よく解読できたなあと感心。
十字架の神殿
十字架の神殿は、太陽の神殿の正面に位置する、大きな神殿。内部にあったパネルに、大きな十字架が刻まれていたから、そう呼ばれているそう。このパネルは、メキシコシティの人類学博物館にあります。
ここからは、パレンケ遺跡が一望できて、オススメです!
十字架の神殿から南のジャングルの中へ
パレンケ遺跡は広く、有名な遺跡以外にも、ジャングルの中に飲み込まれた遺跡が沢山あります。
十字架の神殿から南に数分歩いたあたりにある場所は、観光客もほとんどいなく、一人で遺跡内にいる感覚が味わえて、とてもオススメです!
雨よけもないジャングルの中の小さな遺跡に、こんな石板がドーンと刻まれています。凄すぎます。感動。
北のグループ
一旦、宮殿に戻り、今度は北へ進んで行きます。この周辺にある遺跡群は、北のグループ(Grupo Norte)と呼ばれています。
これまでの遺跡に比べると、そこまで面白味はなく、観光客もここから結構減ります。
更に北へ行き、パレンケ遺跡博物館へ
パレンケ遺跡博物館は、パレンケ遺跡の入場券で入ることが可能で、遺跡の外にあります。
入場口から出て、そこから道路を歩くか、バスに乗っていくことも可能ですが 、北のグループから更に北に進んで、放置された遺跡を通りながら、近道を進むことも可能です。
帰ってから知ったのですが、このルートでは強盗が出ることもあるらしく、あまりオススメしないようです。確かに、僕が歩いた時は、他に誰もいませんでした。そのおかげで楽しむこともできたのですが。
こんな感じの道を通ります。
放置された遺跡の間を縫って進みます。
途中、橋を渡るポイントも。
綺麗な水場もあります。パレンケの人達の水所だったのでしょうか。ここを抜けると、出口になります。
出口で、「パレンケ遺跡博物館へ行くよ!こっちで良い?」と聞くと、今日は休館日とのこと。この日は、月曜日。南米でも、なぜか博物館系は全て月曜が休みです。
パレンケで出土した貴重品のほとんどが、メキシコシティの人類学博物館にあるのに対し、このパレンケ遺跡博物館には、上述した「マヤ人は宇宙人説」の石棺のオリジナルが展示されています。
「今日の遺跡チケットで明日来れば入館できるよ」とのことだったので、戻って来るつもりでしたが、パレンケの町には本当に何もなく、遺跡で結構満足できてしまったため、石棺は諦めて、次の日にはグアテマラへ向かってしまいました。
パレンケでオススメの安宿
パレンケでオススメの安宿は、Casa Janaab Palenqueです。
市内までは10分程の距離ですが、バスターミナルまでは5分と好立地。パレンケ遺跡に行くのもバスターミナルからになるので、市内に行くことはそんなにありません。
部屋も綺麗で、シャワーも快適でした。WiFiもサクサク。1泊950円ほど。
宿の詳細
- 料金:★★★☆☆
- ロケーション:★★★★★
- 清潔さ:★★★★★
- 雰囲気:★★★☆☆
- シャワー:★★★★★
- WiFi:★★★★★
メキシコ観光に役立つ本
「古代文明〜スペイン統治〜現代」までの中南米の歴史がわかりやすく書かれていて、小説感覚で読めます。
これを読んでおくだけで、町歩きが数倍楽しくなる。Kindleもあるので、中南米周遊前、周遊中に読んでおきたい一冊です!
まとめ
ということで、パレンケ遺跡についてでした!
メキシコのジャングルの中にあるパレンケ遺跡。アクセスも良くなく、日本人にはあまり人気もないですが、僕の中では、グアテマラのティカル遺跡よりもオススメのマヤ文明遺跡です!
サンクリからグアテマラのフローレスへ抜けるルート上にあるので、時間があれば、寄ってみることをオススメします!
次の記事では、パレンケからグアテマラのティカル遺跡への移動方法について紹介します!
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