今回の記事は、グアテマラのティカル遺跡について!
メキシコのパレンケ遺跡を堪能した後は、グアテマラの超人気マヤ文明遺跡、ティカル遺跡へ!ティカル遺跡と言えば、漫画のワンピース好きにとって、一度は行ってみたい聖地の一つ。
そうです!空島編のシャンドラのモデルになった遺跡なんです!
グアテマラの僻地、ジャングルの中に突如として現れるその遺跡は、本当に「失われた黄金都市・シャンドラ」そのもの。遺跡が見えた瞬間、鳥肌と共に、漫画のシーンが頭に浮かんできて、軽く涙ぐみました。
実は「空島編」結構好きなんです。ワンピースの中では、あまり人気のないシリーズですが、奥が深い!
ということで、この記事ではグアテマラのティカル遺跡について紹介します!
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INDEX
ティカル遺跡とは
ティカル遺跡は、グアテマラ北部に位置する、古代マヤ文明の遺跡です。
数あるマヤの遺跡の中でも、ティカルはマヤ文明の政治・文化的中心地として、紀元前4世紀から9世紀にかけて栄えました。メキシコのパレンケ遺跡、ホンジュラスのコパン遺跡と並び、マヤ文明の人気観光スポットです。
しかし、4世紀頃、今のメキシコシティ周辺のテオティワカンがマヤに侵攻して来て、ティカルも同様にテオティワカンの支配下に入りました。ティカルを始め、マヤに見られるピラミッドには、テオティワカンの影響も見られるんだとか。
メキシコシティでテオティワカン遺跡も見て来ましたが、僕にはわかりませんでした。笑
ティカル遺跡への行き方
ティカル遺跡観光の拠点となるのは、グアテマラ北部のフローレスという小さな町。ここから、バスで片道2時間弱かけて、遺跡へ向かいます。
遺跡はかなり広く、3〜4時間はかかるので、往復のバス移動も入れて1日がかり。観光後に、夜行バスで次の都市に行くことも可能ですが、フローレスでゆっくりするのもあり。
フローレス自体には見どころは多くありませんが、湖に囲まれたフローレス島はなかなか居心地が良いです。
【ティカル遺跡】グアテマラのフローレスが地味に居心地良い!
往復バスチケットの買い方
ティカル遺跡へのバスチケットは、フローレスのツアーオフィスでも、宿でも購入可能。
どこで買っても、同じバスに乗ることになるようです。僕の場合、オフィスで買うよりも、宿の方が安かったので、宿で購入。
往復で70ケツァール(1000円)でした。ちなみに、4時間の英語ガイドを付けた場合、90ケツァール(1280円)。かなりコスパが良かったので、僕はガイド付きにしましたが、これが正解でした。
やはり、特に遺跡はガイドの有り無しで満足度が全然違います。他の遺跡に比べて、料金も安いので、ティカルではガイドを付けることをオススメします。
ちなみに出発時間は、4時、8時、12時とのこと。
4時の場合、遺跡でサンライズを見ることができます。しかし、サンライズを見るためには、追加料金(100ケツァール?)があるとのことでした。
僕は、朝はゆっくりしたかったので、8時のバスにしましたが、ティカルのサンライズはかなりオススメとのこと。ちなみに、8時に出た場合、フローレスに戻ってくるのは17時頃になります。
- 料金
- ガイドなし:70ケツァール
- ガイド付き:90ケツァール
- 出発時間
- 4時(追加料金あり)
- 8時
- 12時
8時のバスで出発
バスの集合場所は、地図のポイントです。
写真のようなバンが来て、乗り込みます。いくつかのバンが同じ時間帯に出ていて、ややこしいですが、チケットを見せて、乗るべきバンを確認しましょう。
この時、帰りのバスチケットも渡されます。帰りは、11時、12時半、15時とあるようですが、8時に出発した場合、15時のバスになります。
遺跡までは2時間弱の道のり。バスの中に置き忘れてあった本で時間潰し。
“Peel My Love Like an Onion”(玉ねぎのように、私を剥いて)
なかなか良いタイトルです。剥こうじゃないの
ようやく遺跡に到着!入り口で、入場料150ケツァール(2150円)を支払います。高いですが、ティカル遺跡はかなり広いので、払う価値ありです。
ワンピースの空島(シャンドラ)のモデルとなったティカル遺跡
日本のみならず、世界中で大人気の漫画ワンピース。
そのワンピースの中で出てきた、空島にある古代都市シャンドラ。そのモデルが、このティカル遺跡です。
上の写真と見比べてみれば、かなり似ていることがわかります!
ワンピースを読んだことのない人であれば、「ふーん、あ、そうなんだ」くらいのリアクションだと思いますが、ワンピース好きにとっては、これはかなりの感動!
なんと言っても、この漫画で出てくる古代都市・シャンドラは、何百年間もその存在を忘れられ、伝説となっていた都市。
このティカル遺跡も、マヤが滅んだ9世紀頃から再発見される17世紀末まで、800年近くもジャングルの中で眠っていました。今でも、鬱蒼と茂るジャングルの中にそびえ立つ遺跡群は、本当にワンピースの世界観を感じられます!
※ワンピースの漫画全体のストーリーに関しては、ここでは触れません
地上にあった黄金都市シャンドラでの出会い(400年前)
漫画の時系列として、ここは、400年前のお話。
このストーリの主人公の一人が、冒険家のモンブラン・ノーランド。頭に栗(モンブラン)が乗っているのが、特徴です。
モンブラン・ノーランドは航海中に、黄金都市・シャンドラを発見します。しかし、この都市には先住民族がいました。
そして、先住民族の最強の戦士と遭遇。それがカルガラであり、二人目の主人公です。
出会ったばかりの二人は、文化の違いから犬猿の仲に。
イメージとしては、中南米の先住民とそれを発見したスペイン人のような感じ。空島のモチーフは中南米のメソアメリカ文化と、古代ペルー文化にあると言われています。
犬猿の仲であった二人ですが、最終的には和解し、大親友になります。
ここで、シャンドラには、古代から受け継がれて来た伝説の黄金の鐘があります。
別れの際にカルガラは、ノーランドが戻ってくる時に海で迷わないように、黄金の鐘を鳴らし続けることを約束するのでした。
シャンドラは空へ打ち上がり、ノーランドは嘘つきに
ノーランドは故郷に帰るとすぐに、自分が発見した黄金都市シャンドラについてを語ります。国王は喜び、すぐに大艦隊を編成。ノーランドを総督に、シャンドラへ向かうよう指示を出します。
もちろん、国王の目的はシャンドラの黄金の強奪です。カルガラなどの先住民族をも殺戮するつもりであったと思われます。ここは、完全にスペイン、ポルトガルのオマージュです。
しかし、時同じくして、この時、シャンドラには悲運が訪れていました。ノップアップストリームという自然現象によって、シャンドラは島ごと空へ打ち上がってしまったのです。(漫画なので)
つまり、地上にはもうシャンドラはありません。ノーランドが国王軍を連れてシャンドラに来た時には、残骸しか残っていませんでした。
「国王に嘘をついた」という罪で、ノーランドは罰せられ、死刑になります。
さらに、この話は400年の歳月をかけて、おとぎ話になっていきます。「ウソをつくと死刑になる」という教訓を、子供に教えるための教材として。
ノーランドの最後の言葉は、「黄金は海に沈んだ」でした。
空に打ち上がったシャンドラ、そしてカルガラはどうなったかと言うと、島ごと雲の上に不時着します。(漫画なので)
そして不思議なことに、空の上にも島があり(漫画なので)、先住民族がいたのです(漫g)。ここが「空島」と呼ばれる島です。
謎の島、謎の民族が飛んできたとあって、即刻、空島の先住民族と戦争に。空気の薄さに順応できていないシャンドラの戦士達は、カルガラを含め、空の民を前に全滅します(スペイン人が中南米に持ってきた病原菌を彷彿させます)。
ルフィ達がシャンドラを探しに空島へ
時は変わって、現代。ワンピースの主人公である、ルフィ率いる「麦わら海賊団」が航海中に、モンブラン・クリケットと言うおっさんに遭遇。
おとぎ話、伝説とされていた「モンブラン・ノーランド」が実在し、クリケットこそがその子孫であることを知ります。クリケットは、400年前の先祖の汚名を払うため、今でもシャンドラを探し続けていました。
シャンドラが空島にある可能性を知ったルフィは、空島に行き、シャンドラを見つけてくることを約束。
ノップアップストリームに乗り、決死の覚悟で空島へ向かいます。
空島に辿り着いた一行は、カルガラの子孫であるワイパーに遭遇。空島の民に奪われた故郷を取り戻すため、ルフィと一緒に、敵と戦うことになります。
死闘を経て、ついに伝説の黄金の鐘を見つけます。
そして、その時が。(これを書きながら泣いています。笑)
400年前、シャンドラを探し、「海に沈んだ」と言いながら処刑されてしまったモンブラン・ノーランド。その言葉を信じて、海の中を探し続けたモンブラン・クリケット。
彼らに聞こえるように、力強い音色で、「黄金郷は空にあった」と伝えます。
その時、地上でも奇跡が起きていました。黄金の鐘の音色と共に、雲にルフィの影が。
ルフィがシャンドラを見つけたこと、ノーランドが嘘つきではなかったことが明らかになった瞬間でした。(涙で前が見えない)
ワンピースの話、長くないですか?
涙で前が見えない
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気を取り直して、いざティカルへ!
思いの外(確信犯)、ワンピースの話が長くなってしまいましたが、ティカル遺跡を見つけた時の感動を伝えるのに、トテモジュウヨウなので、良しとします。
さて!いよいよティカル遺跡へと入っていきます!
ここからは、メキシコ人、グアテマラ人、カナダ人、フランス人と一緒にガイド付きで遺跡を巡ります!このツアーがなんと4時間!それほど広いんです!
スタートと同時に最初に目につくのが、この白くて長いキレイな木。聞けば「セイバの木」といって、マヤの神聖な木だそうで、グアテマラの国木でもあるそう。
ワンピース好きなら「おや?」と、思いますよね?僕もこの時、同じことを考えました。
ワンピースでも、シャンドラの神聖な白色の木「身縒木(みよりぎ)」が出てくるのです。
ここでも、ノーランドとカルガラの間で一悶着があって、感動!めっちゃ話したい!書きたい!でも、ワンピースの話ばっかになっちゃうし、文字数もすでにとんでもないことになっているから省略します!
気になる人は漫喫へ!(木だけに!)←やかましい
気を取り直して(木だけに)、森に入っていきます。本当に、ティカル遺跡広いんです。
歩いていると、森に埋もれた遺跡や、神殿跡が沢山出てきます。本当に沢山、、
というのも、数年前にナショナルジオグラフィックが発表した情報によると、ティカル遺跡周辺にあるピラミッドなどの神殿群は、少なくとも6万以上あるとのこと。
つまり、これから向かう整備されている遺跡なんて、氷山の一角どころか、その一角の破片くらいしかない訳です。変な話、これから発掘が進めば、まだまだ大発見が沢山あるはずです。
そして、ジャングルの中は野生動物の宝庫。
綺麗な鳥も沢山います。写真の鳥は、コスタリカの国鳥であるケツァールの親戚だそうです。ちなみに、ケツァールは手塚治虫の「火の鳥」のモデルになった鳥です。
猿の親子もいました。
そして、こいつもいます!トゥーカンです!
いいや!違いますね!
ワンピース好きにとって、これはサウスバ、、
気を取り直して(何回すんねん)、遺跡へ向かいます。すると、木の隙間から、なにやら見えてきました!
1号神殿
「ドドン!!」ほど、ふさわしい効果音など他にない気がします。本当に、見た瞬間に鳥肌が立ちました。このワンピースのモデルで有名なピラミッドは、「1号神殿」と呼ばれ、最初に見えてくるピラミッドです。
高さは47mあり、7世紀頃に王の墓として造られたそうです。
グランプラザ、北アクロポリス、中央アクロポリス
1号神殿と、その向かいにある2号神殿の間にある広場がグランプラザで、ここで手を叩くと、2つの神殿によって反響するようになっています。
写真の遺跡群は、北アクロポリスで、王族の埋葬の場。王族が亡くなる旅に増築を繰り返していたそう。その対面の中央アクロポリスは、王族の居住区です。
この辺りには、石像や石碑が沢山残っていて、じっくりと見て回りたい場所です。
失われた世界のピラミッド
1、2号神殿の更に奥にあるのが、「失われた世界」です。これらの遺跡群は、他の建造物よりもはるか昔に造られた遺跡であるため、そう呼ばれています。
中心にある大きなピラミッドからの景色が最高です。
ドドン!(説明いらずで、とても便利な効果音である)
奥に見えるのが、4号神殿で、ティカルで一番大きなメインスポットになります。
4号神殿
4号神殿は、ティカルで一番大きな神殿で、高さは64.6m。アメリカ大陸でも最大規模の遺跡だそうです。また、神殿の頂上まで登れる唯一の場所で、ここからは、ティカル遺跡を一望できます。
そして、ここからの景色、見覚えがありませんか?
どうせ、ワンピースですよね!
違うんです!コレなんです!
そうです!スターウォーズです!
エピソードIVで出てきた、ヤヴィン第4衛星の反乱軍基地になった場所なんです!ワンピースだけじゃないんですね〜。
ちなみに、外国人はスターウォーズのロケ地としては、みんな興奮していましたが、僕がワンピースのモデルでもあるんだよ!と言っても、「なにそれ、美味いの?」状態でした。
フローレスでオススメの安宿
フローレスでオススメの安宿は、Ciao Cacaoです。
フローレス島の中心付近にあり、ロケーションも抜群。緑いっぱいの庭もあって、居心地最高です。
ティカル遺跡へのバス、グアテマラ各都市、ベリーズやメキシコまでのバスの手配もしていて、町中のツアーオフィスよりも安いです。
部屋には冷房がなく、かなり蒸し暑いですが、全てのベッドに扇風機が常備されています。1泊850円程。
宿の詳細
- 料金:★★★★☆
- ロケーション:★★★★★
- 清潔さ:★★★☆☆
- 雰囲気:★★★★☆
- シャワー:★★★★★
- WiFi:★★★★★
グアテマラ観光に役立つ本
「古代文明〜スペイン統治〜現代」までの中南米の歴史がわかりやすく書かれていて、小説感覚で読めます。
これを読んでおくだけで、町歩きが数倍楽しくなる。Kindleもあるので、中南米周遊前、周遊中に読んでおきたい一冊です!
まとめ
ということで、グアテマラのティカル遺跡についてでした!
マヤ文明の人気の遺跡、ティカル遺跡。まさに、ワンピースの空島、失われた古代都市シャンドラ、そのものでした!シャンドラは海に沈んだのでも、空に打ち上がったのでもなく、グアテマラにあったのです!
ワンピースファンの方は必見です!
次の記事では、フローレスからアンティグアへの移動方法について紹介します!