【コロナ差別】アフリカでコロナが流行り始めて1ヶ月で経験した事、感じた事

南アフリカ

Shozza
ハロー!Shozza(@shozzatrip)です!

今回の記事は、アフリカでコロナが流行り始めてから、現在(3月末)までの1ヶ月間の様子について!

現在、私は南アフリカのロックダウン(封鎖)に伴い、首都プレトリアで軟禁生活を送っています。ロックダウンは3/27日から始まり、最低で3週間続く予定。現在、3日目。

ロックダウンから軟禁生活までの経緯は、こちらの記事を参考にしてください。

1〜2ヶ月前から世界中に感染拡大しているコロナウイルスですが、アフリカでの広がりは遅かった。イメージとしては、この1〜2週間で急激に拡大、展開した感じです。

そんな中で、私たちが直面しているのが「コロナ差別」。

ニュースなどでも取り上げられて、知っている方、心配されている方も多いかと思います。しかし、それには正しい点も、間違っている点もあります。どの世界も、優しい人の方が多い。

ということで、この記事では僕がこの1ヶ月で感じたアフリカでのコロナウイルスの現状について紹介します。

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アフリカへのコロナウイルスの感染

急速に世界各国に広がりを見せるコロナウイルスですが、アフリカでの感染拡大はかなり遅めでした。その理由は、その立地と、移動する人間の絶対数の少なさなどかと思います。

1月に世界各国で感染が始まったのに対し、アフリカで感染が始まったのは、ほとんどの国で3月半ば。

2〜3週間前に、ようやく一人目が見つかった程度です。そして、この数週間の間にほとんどの国が国境を閉じました。

実際には、そんなに感染者数も死者も多くないのに、です。ヨーロッパやアジアの現状を見て、「予防」としての対応でした。とても賢い選択だと思います。

一人目の感染から2ヶ月近く経っても、外出規制さえ行わない日本とは大きく異なります

上述したように、アフリカでは一人目の感染が始まってから2〜3週間で国境封鎖や、ロックダウンにまで展開しました。

そのため、多くの住民が対応に追いつかず、てんやわんや。結果として、僕も南アフリカに取り残される訳ですが。笑

上の記事では、南アフリカ入国後、2週間で激変した南アフリカの状況、ロックダウンによる軟禁までに起きた出来事を紹介しましたが、コロナの影響はその前からチラホラ起こっていました。

世界各国で日本人を始め、アジア人が経験している「コロナ差別」も。

悲しいですが、現実です。時には、涙が出そうになる程、悔しかったり、悲しくなることもありました。実際に僕がこの1ヶ月で経験したこと、感じたことを、時系列に紹介していきます。

 

アフリカで経験したコロナの影響

ここからは、僕または僕の周囲の旅人がアフリカ周遊中に経験したコロナウイルスによる影響を紹介していきます。

 

アフリカの周遊ルートと滞在日程

アフリカの周遊ルートはざっくり、こんな感じ。日程もざっくりと写真に記載しました。

覚えている限りでは、タンザニアにいた時(2/14まで)までは、全くもってコロナの影響を感じることはありませんでした。コロナ差別もないし、旅に支障は全くない。

コロナの影響を感じ出したのは、ザンビアに入った後(2/19)くらいから。この辺から、入国時にアジア人は“少しだけ”チェックを受けることになりました。それでも、少しだけ。さらに、欧米人旅行者からの視線が痛くなる。

また、この時くらいから、世界各国でコロナ差別が広がり、僕もSNS等でその嫌がらせの様子や、苦悩の様子を見ることになりました。しかし、アフリカではほとんどなく、僕自身が経験することはなかった。

実際にコロナ差別を感じ始めたのは、ナミビアに入ってから。3月以降。ここからは、日に日に、その影響が強くなってくる。

南アフリカに入った頃(3/14-)には、町を歩けば、凝視は免れません。仕方ないですが、、

 

実際に経験したこと

アジア人のみ国境で、旅のルートの確認をされる

これが、僕の身に起きた最初のコロナによる影響。

一番最初は、ジンバブエに入る国境(2/22)で、その後もボツワナ、ナミビアの国境でも同様。アジア人のみ、旅のルートいつ日本を出たのか中国に行っていないか、などを事細かに聞かれ、体温チェックをされました。

でも、それだけ。特にダメージはありませんでした。

 

欧米人旅行者からの視線が痛い

これを感じ出したのは、ジンバブエから(2/22)。

表立って何かを言ってくることはありませんが、宿にチェックインする際にアジア人が来たとわかると、確実にフリーズし出します。そしてコソコソ話。

避けられたりすることもほとんどないのですが、こちらも気を遣う。

人前でクシャミをするのも、気を遣うようになってきました。話をする時には、「長いこと旅をしていて、日本には2年くらい帰ってないんだけど、〜」という話し方になっていく。

勿論、「日本からウイルス持ち込んでないよ」という意味。お互いに安心し合いたい、という目的なんだけど、これが地味にハートに来ます。笑

でも、この時はまだ欧米人だけ。現地の人からの嫌がらせ等は全くありませんでした。

それもそのはず。まだ、アフリカでは全く感染者が出ていなかったので。一方で、ヨーロッパでは流行り出してきたころ。ただ、まだ日本の方が感染者が多かった頃だったので、「日本人」も敬遠の対象でした。

 

宿のチェックイン時に、悪意なく「近寄らないで!」と言われる

正直、これが一番最初に、僕が傷ついたこと。

ナミビアを友人とレンタカーで周り、予約していない宿に車で入って行った時のこと(3/5)でした。客が来たと思い、車に近付いてきた宿のオーナー(ドイツ系)。

車に乗っているのがアジア人だとわかると、「近寄らないで!マスクして!」と。

今ではマスクは基本ですが、感染が始まっていないアフリカでマスクをする人は一人もいませんでした。僕らもしていなかった。感染国から来た訳ではないので。

でも、宿のオーナーには、そんなこと知る由もありません。今日、日本や中国から飛行機で来た旅行者の可能性だってあります。なので、あの反応は正しいんです。

それはわかっていても辛い、、辛かった、、

この辺りから、アフリカでも感染者は出ていないにせよ、一般人にも「コロナというウイルスが流行ってる」「アジア人が原因らしい」という認識が広がっていったように感じます。

 

いよいよ「コロナ」と呼ばれ出す

いわゆる「コロナ差別」。ニュースやSNSで聞いたことがある方も多いかと思います。今現在、世界中を旅するアジア人(今やアジア人以外もかもしれませんが、、)は、ほぼ全員が経験しているかと。

町を歩いていると「コロナコロナ」言われます。言い方も、人それぞれ。

遠くから「コロナは出て行け!!」と叫ばれることもあれば、「コロナコロナ〜!」とバカにされることも。耳元で「コロナ」と呟かれることもある。

勿論、言われた時は悲しさよりも怒りで、反論しそうになる。いや、むしろ最初の頃は、しちゃっていたかも、、

 

周りから避けられる

言うまでもなく、これが一番辛い。正直、コロナ!と言われるよりも悲しいです。

町を歩いていると、ジロジロと見られたり、距離を取られたり、子供を離れさせられたり。スーパーでも、物を手に取る時はかなり気を遣います。一度手に取ったら、棚に戻しにくい。

もはや、「アジア人」という区別なんか意味をなしていない頃だったのですが、言葉が悪いですが、そこまでの教養がない方が多い。

逆に「コロナは帰れ!」とか言われると、「アフリカにずっといるんだよ」と言えて、そうすると「あ、そうなの」となる場合もあるんですが、避けられてしまうと、どうしようもない。

こっちも、避けられる前に、自分を避けそうな人を避けようという行動になってくる。これ、どんなに寂しいか想像できますか?

この状況にいたナミビア、南アフリカでは、ずっと日本人5人で行動していたので、お互いに愚痴ったり、「こんなことされた」とか言い合って、辛くてもなんとかなりましたが、一人でいたら間違いなく精神がやられます。

本当に一人じゃなくて良かった、、

 

アフリカでコロナについて考えたこと

 

コロナ差別について

上述のように、アフリカでのコロナ感染は遅く、その影響を僕らが感じたのも遅かった。イメージとしては、アジア、ヨーロッパ、南米と来て、アフリカに来た感じ。

なので、ヨーロッパや南米にいる旅人のSNSで、「コロナ差別されています」というのを沢山見ました。その多くがそれに対し、批判的なコメント。反論したり、中には「“そうだよ、コロナだよ”と脅してやった」という人も。

確かに、「コロナ!」と言われるカッとなるし、腹ただしい。それはわかります。

でも、彼らにとって、僕らはいつ、どこから来たのかもわからない部外者。感染していないと示す手立てはありません。

そもそも、感染してようがなかろうが、こんな時に旅行して、色々な国を飛び回り、不特定多数の人と接触している僕らはウイルスを運ぶ「キャリア」でしかありません。

ここに住む現地の人たちは、ここから遠くに移動することはほとんどない。僕らのような旅行者(だけではないですが)がいなければ、ウイルスが他からやってくることはなかった。

正直、旅をできる僕たちは、彼らよりも豊かでしょう。彼らよりも贅沢な生活をして、ウイルスを撒き散らして、彼らが亡くなる。大袈裟かもしれませんが、実際に少しは起こっているはずです。知らず知らずのところで。

コロナ差別をされる中、僕らに優しく接してくれた人、一人一人と今も連絡を取っていますか?彼らが、今、無事でないかもしれない。僕らのせいで。

「自分は感染していない」「するはずがない」という、根拠のない自信で、他人を苦しめてしまう可能性がある。

予防は世界中のどこにいる人もする必要がありますが、旅人はそれ以上に気をつけなければいけない。むしろ気をつけるのは当たり前で、気をつけているアピールを「やりすぎだ!」と笑われるくらい、しないといけない。

それが、今、旅人の僕らがするべき、現地の人に対するリスペクトだと感じました。

 

最後に明るい話も

 

ほとんどの方は優しい

僕らがアフリカで受けているコロナ差別の現状を知って、心配される方もいるかと思います。

しかし、わかっているかとは思いますが、心無い言葉を投げかけてくるのは、本当にごく僅かで、ほとんどの方々は優しく接してくれています。

むしろ「アジア人は生活しづらいでしょ?大変だね」と、気にかけてくれる人だっています。心のどこかでは「怖いな、、」と、少しくらいは思ってしまっているはずなのに。

今も優しい現地の人たちに助けられて、何不自由ない生活を送ることができています。感謝しかありません。

 

こんな時だからこその、ハグ・握手の仕方

スーパーへ行くと、アジア人への視線や罵倒、距離を強く感じるため、ポジティブな気持ちになることがないのですが、面白かったこともありました。

それが現地民同士のハグ・握手の仕方。

欧米文化の南アフリカでは、知り合いとばったり会ったら、濃厚なハグや握手をするのが基本の挨拶です。しかし、こんな時だから、それはできない。じゃあどうするか。

ひじドーン。

右肘をドーンした後は、左肘をドーン。

左肘をドーンした後は、右肘をドーン。

交互にドーン!

次の記事では、ロックダウン5日目の様子について紹介します!

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