
今回の記事は、フランスの医療システムについて!
僕は、フランスに来る前に中米を周っていたのですが、メキシコにて下痢に襲われ薬局で薬を買うも治らず、それから3ヶ月ほど毎日下痢に。
怖いのが、3ヶ月も下痢だと慣れてくるんですよね〜笑
正直、中米では水が原因だと思って放っておいた節もあったのですが、フランスに来ても治らない!ということで、パリに長期滞在していることもあり、ここでちゃんと治そうと決めました。
「体調不良ということもなく、ただ毎日下痢です」ってだけなので、チャチャッと検査して、虫がいれば虫殺して、、
くらいに考えていましたが、ここで問題が。それが、フランスの医療システムです。
フランスでは、「医療の完全分業制」が取られていて、これによって治療、通院にめっちゃ時間とお金がかかります、、
ということで!この記事では、フランスの医療システム、病院への行き方について紹介します!
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INDEX
フランスの医療システム

日本であれば体調が悪かった時、風邪や喉の痛みであれば耳鼻咽喉科、腹痛であれば内科、など症状の種類によって病院を選べます。
そして先生に診てもらった後、必要があればその場で検査をして、その結果次第で次のステップへ、、
などといった流れになるかと思います。

その理由が、「完全分業制」と「かかりつけ医制度」。
完全分業制
「完全分業制」とは、その名の通り医療システムが全て独立しています。
一つの病院で診察から検査、薬の受け渡しまでができてしまう日本と異なり、フランスでは、診療所(一般医)、専門医、検査機関、薬局、病院が全て独立しており、次のステップへ行くためには紹介状が必要になります。
つまり、いちいちめんどくさいんです!
しかも、別の人に変わると、その度に同じ話を繰り返さないといけないし、ちゃんと説明しないとまた同じ検査をさせられたり、同じ薬を渡されるなんてことも起こりかねません。

かかりつけ医制度
これも日本人にしてみると本当にめんどくさい。
日本では、症状によって内科や耳鼻科などを選択できますが、フランスでは、まず始めにかかりつけの医者(一般医)に相談しなくてはいけません。これが「かかりつけ医制度」です。
かかりつけの医者は一般医の中から選びます。一般医(Médecin généraliste)は、街中に点在していて、アパートの一室や自宅などをオフィスにしています。
なので、例えば目の検査が必要だとわかっていても、まずは一般医に相談し「目の検査が必要だね、ここの眼科、検査機関に行ってみて!」となってから、専門医や検査機関に行くとなります。
どうですか、二度手間でしょう!
いきなり専門医や検査機関に行くことも可能ですが、保険の還付率が悪くなるようです。旅行者で海外旅行保険で対応する場合は、還付率などは気にする必要がないので、一般医を通さないのもアリかもしれません!
フランスで病院に行く時の流れ
一般医(Médecin généraliste)を探す

まずは、かかりつけ医(一般医)を探します。
ネットの記事によると、「かかりつけ医として登録して、、」などの手続きが必要とのことでしたが、特にそう行った手続きはなく、予約なしで行ってそのまま診療してもらえました。
登録が必要なのは、居住者だけなのでしょうか。ちなみに居住者でない場合、パスポートをお忘れなく。
一般医(Médecin généraliste)は、Google Mapで「Médecin généraliste」と、検索すると沢山出てきます。
一般医へ会いに行く

パリの中心や混んでいる一般医の場合は、予約が必要になるかもしれませんが、僕の場合は住んでいたAirbnbから徒歩30秒のところに写真の一般医がいたので、直接訪問。10分後に見て貰えました。
ちなみに、一般医の料金は25€です。これは、ほとんどどこも同じ料金のようです。
一般医の判断で次のステップへ(薬で様子を見る場合)

薬で様子を見る場合は、処方箋を書いてもらい、薬局で受け取ります。ここは、日本と同じですね。
一般医の判断で次のステップへ(検査が必要な場合)

検査が必要な場合は、紹介状を書いてもらう必要があります。そして、さらに検査機関の予約もしなければいけません。
フランス語が全くできない僕は、先生に懇願し、その場で電話&検査予約してもらいました。
僕の先生(かかりつけ医)は、英語がそこそこできるのでラッキーでしたが、他の病院(大きな病院でも)や、検査機関では、ほとんど英語を話せる人がいなく、困りました。

ちなみに、検査機関で使う検査器具や薬品は、全て自分で揃える必要があります。
とは言っても、一般医に「これを買ってね!」というリストを渡され、それを持って薬局へ行くだけですが。分業制がこんなところまで。検査機関に検査器具がないって凄い。笑

検査の結果が出た後は、その結果を持って、再び一般医のところへ。この結果を見て、次のステップ(他の薬なのか、別の検査が必要なのか)を決めていくことになります。

海外旅行保険用の領収書を忘れずに!

僕のように、旅行者でフランスの病院に行く場合は、フランスの医療保険が適用されないため、高額な医療費が全て自己負担になります。特に医療費の高いアメリカでは、盲腸の手術で200万円近くかかります。
そんな時のために、海外旅行保険は絶対に必要です。
そして、旅行保険に入っている場合、病院や検査機関でかかったお金の領収書は全て取っておきましょう!これがないと、保険金の請求ができません!
まとめ

ということで、フランスの医療システムと病院への行き方についてでした!
旅の中では、怪我や病気はつきもの。フランスでは医療システムが独特でめんどくさいのですが、ルールを守り、しっかりと治療しましょう!

次の記事では、メキシコからフランスまでの3ヶ月間の下痢地獄(現在進行形)について紹介します。