
今回の記事は、アメリカはオハイオ州の田舎町、セーレムについて!
アメリカ人の友人、キャメロンに招待してもらい、オハイオからフロリダまでのキャンピングカーによるアメリカ縦断に同行してきました!
その間に、アメリカの独立記念日(4th of July)を跨いだため、彼の親戚がオハイオ州の田舎町、セーレムのキャンプサイトに大集合。なぜ、この町かというと、この町が彼らの故郷であるため。
キャンプサイト滞在中の5日間には、セーレムの町へ行ったり、キャメロンの親戚の家へ行ったり、観光地へ行ったりと、大満喫!
正直、「ただの小さい田舎町」と思っていましたが、歴史もあって、かなり感動。そして「小さな町に住むのも良いな」と、本当に思いました。
ということで!この記事では、アメリカの田舎町、セーレムについて紹介します!
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セーレム(Salem)とは

セーレム(Salem)は、オハイオ州コロンビアナ郡の町で、同郡で一番大きい町です。とは言っても、人口は1万2000人ほど。ダウンタウンも写真のストリートでほとんど全て。歩けば数分で一周できてしまいます。
セーレムは、1806年にクエーカー(Quaker)と呼ばれるキリスト教・プロテスタントの一派によって設立されました。現在でも、この町に住んでいる人のほとんどがクエーカーであるとのことでした。

そのため、町にある教会の名前は「Church」ではなく、「Chamber of Commerce」になっていました。
奴隷制度と戦った町、セーレム

クエーカーの理念の中に、「平和主義」「平等主義」というものがあります。その理念はかなり強く、1800年代当時から人種差別禁止、男女同権をうたい続けていました。
お気付きでしょうか?セーレムが、クエーカーによって作られたのは1806年。そして、クエーカーは奴隷制を批判しているんです。
そうです。町の建設から半世紀後、アメリカ全土を巻き込む大内戦、南北戦争が起きるわけです。1861年から1865年まで続いた南北戦争では、奴隷解放を目指す北軍と、奴隷制の継続を求める南軍の間で起きた戦争です。
この戦争中、北部の州、特にオハイオ州など田舎の州には、奴隷となっていた黒人たちが多く逃げてきました。黒人を匿ったことが南軍にバレれば処刑されてしまうため、ほとんどの町が黒人を拒否。
しかし、セーレムは町をあげて、奴隷を匿うことを決めました。
家の中を始め、町の至る所に、奴隷たちを隠すためのスペースを作り、南軍や監視官が来たら、旗や狼煙で町の人にだけわかるように合図を出すなどして、奴隷を匿い続けました。
実際、セーレムでは何百の奴隷を匿い続け、たったの一人も見つかることはなかったそうです。

また、内戦中の数年間、食事にも困らせません。もちろん全て無償です。バレたら残虐な方法で殺されるのにです。それは、ひとえに「彼らの理念に反するから」、それだけです。
今でも、クエーカーは「暴力は常に誤りである」という平和主義の信念を貫いていて、1947年にノーベル平和賞を受賞しています。
セーレムの町歩き

ということで、セーレムの町歩きに出かけます。ここが、ダウンタウン。

この時は、アメリカ独立記念日の週。

町の至る所に、アメリカ国旗が飾られています。

雰囲気の良いシアターも。

オシャレなスペースもありました。

オシャレなオープンカフェでランチ。

バカでかプレッツェルが最高に美味しかった!
市内の博物館へ

セーレムの町の中にある、「Salem Historical Society & Museum」へ、やってきました。

ここでは、セーレムの歴史や、この町で作られたものなどが展示されています。


昔の生活を再現した部屋が沢山あって、かなり楽しめます。ただの木箱に氷を入れるだけの、昔の冷蔵庫など、見たことのない面白いものが沢山ありました。

昔の映写機も沢山。

この映写機を見て、キャメロンが興奮!
彼が高校生の時に、友達がセーレムの映画館で働いていて、その時に何度か映写室に忍び込ませてもらったそう。「その時のやつに似てる!」と言い出したのですが、「まさにそれ」でした。
現在は、デジタルに変わったため、使われることがなくなり、ここに展示されているんだとか。覚えていたキャメロンもすごいけど、そういう小さな町の繋がりって本当に良いですね〜。

さらに、ここの棚には、地元の高校の卒業アルバムが全部残っています。

かなり古いアルバム。

真ん中の男性が、キャメロンのお父さん。

そして、真ん中の女性がお母さんです。そうです、二人は高校の同級生なんです!こういうのが、残ってるってのも良いなあ〜。

そして!キャメロン本人もいました!笑
家族全員同じ高校。そして、大学も全員同じ、オハイオ州立大学です。両親だけでなく、親戚の多くが同じ高校、同じ大学に通っているんだとか。アメリカらしいですね。

さらに、路面バスに乗って、セーレムの歴史地区を廻るツアーがあったので、親戚一同参加。

上で説明したように、奴隷を匿っていた家など、保存されている場所を巡ります。

バスの中では、映像を使って詳しい説明もしてもらえました。
キャメロンの親戚の家へ

キャンプサイトを後にし、何度かキャメロンの親戚の家にも行かせてもらいました。ここは、お爺ちゃんの家。

家の中もめちゃめちゃ豪華で綺麗なのですが、

その広さがハンパじゃありません。笑

デカい池もあります。笑

なんでも、45エーカーもあるんだとか。日本式に言うと、5万5000坪です。


また、お父さん側の親戚のお家にも、お邪魔させてもらいました。



昼からテラスで飲むロゼが最高すぎます。

しかもテラスでとれたバジルを使って、

うますぎるやつが来ました。
こんな、何処のドンキーの骨ともわからないやつに、みんな親切にしてくれます。本当に感謝しかありません。

家の中も渋くて最高です。

この写真の少年は、キャメロンのお父さん。この座っているソファーが、まだこの家にあるんです。

それがこちら。なんか、こう言うの良いですよね〜。。はあ、アメリカ、、最高。

しかも、この広いお家では、おばさんが趣味でチョウを育てています。

サナギから羽化したばかりのチョウをキャンプサイトに連れてきて、飛ぶ練習をさせてあげたりしていました。

その後も、また戻ってくる。。チョウにもわかるんですね。
まとめ

ということで、オハイオ州の田舎町、セーレムについてでした!
小さな田舎町だと思っていましたが、何処の町にも歴史はあります。セーレムの町が奴隷の人達にしてきたことは、本当に素晴らしいことだと思います。めちゃめちゃ感動しました。
また、セーレムの生活にも触れさせてもらって、本当に「ここに住みたい、、」と、思ってしまった。。やはり、現地に行ってみないとわからないこと、気付かないことって、沢山あります。
喰わず嫌いは良くない!

次の記事では、NASAのマーシャル宇宙飛行センターについて紹介します!