今回の記事は、ベツレヘムのバンクシーアートについて!
アルメニア、ジョージア、トルコ周遊を終え、イスタンブールからイスラエルに飛んできました。
ずっと楽しみにしていたコーカサスと中東周遊。その中でも、イスラエルはかなり楽しみにしていた国の一つ。なんといっても、エルサレムとパレスチナ。ワクワクが止まりません。
念願のエルサレム、、本当に毎日が濃厚過ぎる日々でした。
そして次はパレスチナへ向かいます。まずはパレスチナのベツレヘム。ここは、エルサレムから日帰りで来る人も多い場所。何と言っても、イエスが生まれた場所に立つ教会があります。
しかし、それだけではない!「バンクシー」と呼ばれる世界的に有名な匿名ストリートアーティストの作品が、街に点在しているんです!「パレスチナ問題」を題材にしたそれらのアートは、必見です。
ということで、この記事ではベツレヘムのバンクシーアートについて紹介します!
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INDEX
ベツレヘムとは
ベツレヘムは、エルサレムから30分ほどの場所に位置する、パレスチナ最大の観光地。
何と言っても、観光の目玉は「生誕教会」。この教会は、イエスが生まれた場所の上に立っています。
さらには、天使がイエスの誕生を伝えた場所に立つ教会や、聖母マリアの母乳がこぼれた場所など、キリスト教の聖地が多く、キリスト教徒の巡礼地となっています。
エルサレムからベツレヘムへの行き方
エルサレムからベツレヘムへの行き方を、以下の記事で紹介しています。
バンクシーとは
バンクシーは、イギリスを中心に活動する世界的に有名なストリートアーティスト。
彼のアートのスタイルは、政治や社会風刺。世界中の壁や建物に、ダークユーモアを混ぜた風刺的なアートを残し、有名に。また、2010年には、「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」というドキュメンタリー映画を製作し、アカデミー賞にもノミネートされています。
ベツレヘムには、バンクシーによるパレスチナ問題を題材にした風刺的アートが点在しており、観光地になっています。
さらに、パレスチナとイスラエルを分断する分離壁の前には、「世界一眺めの悪いホテル」を謳い文句にした「バンクシーホテル」があり、1〜2階部分は無料で入ることも可能です。
ベツレヘムのバンクシーアート
ここでは、ベツレヘムに点在するバンクシーアートと、その場所について紹介します。離れている場所もあるので、時間が限られている場合は、タクシー利用がオススメ。
花束を投げる少年
ベツレヘムで一番有名なバンクシーアート。見たことがある方も多いかと思います。ただ、若干アクセスが悪いのが難点。
ガソリンスタンドの横側にあり、知らないと素通りしてしまうような場所。
このガソスタの奥です。
防弾チョッキを着た鳩
次に有名なのが、防弾チョッキを着た鳩。この絵のポイントは「平和の象徴」である鳩に、銃口が向けられていること。これは、分離壁のわりと近くにあるので、アクセスしやすい。
兵士のボディチェックをする少女
次は、兵士のボディチェックをする少女。この絵は、保護のために室内のガラスケースの中に入れられています。こんな感じの普通のギフトショップの中。
普段は、お土産の陰に隠れていますが、「バンクシー!」と言うと、見せてくれます。写真のおみやげ屋さんです。
その他
その他にも、「ハートを落とす天使」と、「風船にぶら下がった少女」の二つがあります。僕は時間がなくて、この二つを見つけることができませんでした。時間のある人は是非、探しに出かけてみてください。
世界一眺めの悪いホテル「The walled off hotel」
次に紹介するのは、バンクシーが手がけたホテル「The walled off hotel」。このホテル、「世界一眺めの悪いホテル」を自称しています。
その理由はコレ。ホテルの前に分離壁が立ち並んでいます。
もちろん、ホテルを建ててから分離壁ができたのではなく、分離壁の前にわざわざホテルを建てたんです。この「世界一眺めの悪いホテル」と皮肉るために。バンクシーらしいですね。
このホテルは、当然泊まることができ、一番人気の部屋「バンクシールーム」には、壁にイスラエル兵とパレスチナ人が枕投げをしている絵が書かれています。
こうした客室は宿泊者しか入ることができませんが、ホテルのロビーや、二階に併設されたアートギャラリーは誰でも無料で入ることが可能です。
ロビーには、絵だけでなく、バンクシーの皮肉たっぷりのアートが沢山展示されているので、結構面白い。
二階のギャラリーも必見です。
近寄ったら、是非訪問してみることをオススメします。
分離壁アートを見て歩く
ベツレヘムのストリートアートと言えば、「バンクシー」が有名すぎるのですが、バンクシー以外にも皮肉たっぷりの素晴らしい(?)ストリートアートが沢山あります。
そのほとんどが、分離壁に書かれている。分離壁沿いを歩きながらその絵を見るのですが、永遠に続いているし、面白いので、ついつい奥まで行ってしまう。
最初に出くわすのが、分離壁の角、監視台を抱きかかえるトランプの絵。イスラエルに有利な政策ばかりを打ち出すトランプは、パレスチナ人にとって最大の敵。とても印象的なアートです。
そこから奥に進んでいきます。どのアートも本当に美しくて、面白い。まるで「青空現代美術館」です。
そして、この辺は、パレスチナ人も多く歩いている。なんとなく、分離壁の近くは治安が悪そうな気がしてしまうのですが、そんなことはない。
だって、生活の中心地ですから。「そんなところに」分離壁を作られてしまったんです。一方的に。
さらに奥へ行くと、またトランプ。
その奥には、またトランプがいます。もう、こうなってくると少し複雑です。
確かにトランプは「世界中の敵」として描きやすいのはわかります。メッセージを伝えるには格好のターゲットだと思います。「皮肉」として伝えるのは良いですが、トランプを否定するだけでは何も生まれないことも確かです。
少なくとも、ベツレヘムのストリートアートは、一つの観光資源になっていて、そのための過激な絵ではあるんだと思いますが。根本的な解決のためには、やはり具体的な行動が重要だと感じてしまいました。
まとめ
ということで、ベツレヘムのバンクシーアートと分離壁アートについてでした!
ベツレヘムは、エルサレムから日帰り観光も人気。イエスが生まれた「生誕教会」などのキリスト教の聖地巡礼のついでに、バンクシーアートを鑑賞する人も多い。
実は、その他にも見所は多く、郊外にも「ヘブロン」など、オススメの町もあるので、ベツレヘムに数泊してみるのもオススメです。
次の記事では、ベツレヘムにあるキリスト教の聖地について紹介します!
- パレスチナ周遊まとめ記事
- 観光地
- イスラエルの歩き方(番外編)
- 移動
- コーカサス/中東周遊まとめ記事
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