今回の記事はアルメニア周遊の総まとめについて!
セルビアから始まったバルカン半島/東欧周遊を終え、ウクライナから飛行機でアルメニアに入国。いよいよコーカサス/中東周遊が始まります!
アルメニアの首都エレバンから入り、ガルニ、エチミアジン、ゴリス、さらにはアゼルバイジャン内の未承認国家、ナゴルノ=カラバフに滞在しました。
周遊期間は9日間。正直、かなり短かった。アルメニアはとにかく物価が安く、ご飯も美味しいのでオススメです。歴史も古く、見どころも多い。
ということで、9日間の中で僕が実際に訪れた町や、ルート、実際にかかった費用など、アルメニア周遊のまとめ情報を紹介していきます!
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INDEX
アルメニア周遊ルート
僕がアルメニアで回ったルートは、上記の写真の通り。
ウクライナのキエフから飛行機でエレバンへ入り、ガルニ(ゲガルト修道院)、エチミアジン、ナゴルノ=カラバフ、ゴリスを周遊。ゴリスの後にエレバンへ戻ってきて、ジョージアのトビリシへ抜けて行きました。
アルメニアの滞在期間は9日間。物価も安いので、正直もう少し長居しても良かったのですが、トビリシで友人と会う予定があったので、結構急いで回りました。
- エレバン
- ガルニ
- エチミアジン
- ゴリス
- ステパナケルト(ナゴルノ=カラバフ)
- シュシ(ナゴルノ=カラバフ)
アルメニアのオススメ観光地
エレバン
エレバンはアルメニアの首都で、同国最大の都市。
現存する世界最古の都市の一つと考えられており、旧約聖書の創世記に記述されている「エデンの園」があった場所であると言われています。
アルメニアは世界で最初にキリスト教を国教にした国であり、エレバン周辺にも歴史のある古い修道院がいくつも残っています。つまり、エレバンはローマやアテネのように、歴史好きには堪らない町。
以降で紹介するガルニや、エチミアジンにも近く、日帰り観光の拠点となる場所です。
エレバン市内にある、古文書を展示した珍しい博物館「マテナダラン」も必見です。
ガルニ、ゲガルト修道院
アルメニアで絶対に外せないスポットが、世界遺産のゲガルト修道院です。
ゲガルト修道院は、アルメニアでも最古の修道院の一つで、キリスト教を国教に認めた301年頃に建てられたと考えられています。
また、名前のゲガルトは「槍」を意味し、この修道院の中からイエスの脇腹を突いた「ロンギヌスの槍」が発見されたことに由来しています。
ゲガルト修道院への道中にあるガルニ神殿もオススメ。
神殿は紀元前3-1世紀に建てられたと考えられており、ローマやギリシャの影響を受けていた古代アルメニア王国によって建てられました。
ゲガルト修道院、ガルニ神殿とセットで、エレバンから日帰り観光可能です。
エチミアジン
エチミアジンは、エレバンから東に20kmほどのところに位置する町で、紀元前1-2世紀頃にアルメニアの首都として栄えた歴史のある町。
上の写真のエチミアジン大聖堂は、世界最古の教会です。
この大聖堂がスゴイのは、「世界最古」というだけでなく、宝物館に収蔵されているのも。それが、「ロンギヌスの槍」です。上述のゲガルト修道院で発見され、現在はここで保管されています。
さらに、トルコとの国境に位置する聖なる山、アララト山に着陸したと信じられているノアの箱舟の木片も展示されています。
エチミアジン大聖堂以外にも、必見の修道院が沢山あるので、是非訪れてみてください。こちらもエレバンから日帰り可能です。
ゴリス(タテブ修道院)
ゴリスは、アルメニア南部に位置する都市。首都エレバンからは240kmほど離れています。
町の南部には巨石群があり、古くから住居として使用されてきました。見た目は完全にトルコのカッパドキアです。「ゴリス」という名称も、インド・ヨーロッパ語族の言葉で「岩場」という意味なんだとか。
また、ゴリスは1920年のアルメニア第一共和国崩壊後、1921年に誕生した、山岳アルメニア共和国の首都になったことでも知られています。ちなみにこの国家は、わずか3ヶ月で解体されました。
このゴリスを訪れる人の目的は写真の「タテブ修道院」。断崖絶壁の玄武岩の上に立つ修道院は圧巻。まるで天空の城のようです。
正直、アルメニアで、いやコーカサスで一番感動しました。
修道院へ行くにはロープウェーが人気で、このロープウェーは世界最長のロープウェーとしてギネスに登録されています。
しかし、ゴリスの町からタテブ修道院はおろか、このロープウェーまでの公共機関はなく、タクシーかヒッチハイクになります。
ナゴルノ=カラバフ共和国
ナゴルノ=カラバフ共和国は、アゼルバイジャン領土内にある未承認国家で、実質的にはアルメニアによって統治されています。
住民のほとんどがアルメニア人で、公用語はアルメニア語。通貨もアルメニアドラムを使用しています。
さらに、アルメニアとの国境は解放されていて、アルメニア人はパスポートの定時も必要ないのに対し、アゼルバイジャンからの入国は不可能。
外国人はビザが必要ですが、2019年末の時点では、国境で無料で入手可能でした。
ナゴルノ=カラバフでは、ソ連崩壊後に、アルメニアとアゼルバイジャン間においてナゴルノ=カラバフ戦争が発生し、多数の犠牲を出しました。首都ステパナケルト近郊の町、シュシでは戦争後に放棄された建物を多数見ることができます。
ナゴルノ=カラバフの魅力は何よりも、人の温かさ。子供から大人、軍人までみんなフレンドリーです。
特に見るものはないですが、未承認国家のこの地にも当たり前ですが人が住んでいます。彼らは自分の国が認められていない。自分の国がどこの国に属しているのか、自信を持って言う事ができないまま、毎日を送っています。
日本では「未承認国家」について考える時間は少ないですが、実際に訪れて人に触れることで、新たな発見があるはずです。
アルメニアの物価
アルメニアの物価は、これまで70ヶ国程世界を周ってきた中でも、かなり安めに感じました。
アルメニアの滞在費用
使った金額 | 1日平均 | |
食費 | 7,173円 | 797円 |
宿泊費 | 5,845円 | 649円 |
移動費 | 2,962円 | 329円 |
観光費 | 2,611円 | 290円 |
合計 | 18,591円 | 2,066円 |
9日間のアルメニア滞在で、使用したのは1.9万円ほど。1日の平均は2,066円でした。
とにかく安い。特に移動費が他の国に比べて抜群に安いです。
食費については、僕は9日間の間に2回、日本食料理屋へ行き、結構贅沢したのでそこそこ高くなっていますが、実際はもっと安いです。
ルート、バス移動情報
ここでは、各都市間の移動についてまとめています。
アルメニア観光に役立つ本
まとめ
ということで、アルメニア周遊のまとめについてでした!
アルメニアは日本人には馴染みの薄い国かと思います。しかし、最近ではジョージアの人気が高まり、その影響でアルメニアを訪れる日本人も増えてきている。
治安も良くて、人も暖かく、ご飯も美味しくて、物価も安い。歴史もあって見どころも多い!むしろ来ない理由を探さない方が難しい国です。
See you!
Always think easy, go easy.