今回の記事は、ベツレヘムにあるキリスト教の聖地について!
アルメニア、ジョージア、トルコ周遊を終え、イスタンブールからイスラエルに飛んできました。
ずっと楽しみにしていたコーカサスと中東周遊。その中でも、イスラエルはかなり楽しみにしていた国の一つ。なんといっても、エルサレムとパレスチナ。ワクワクが止まりません。
念願のエルサレム、、本当に毎日が濃厚過ぎる日々でした。
そして次はパレスチナへ向かいます。まずはパレスチナのベツレヘム。ここは、エルサレムから日帰りで来る人も多い場所。何と言っても、イエスが生まれた場所に立つ教会「聖誕教会」があります。
実は、聖地はエルサレムだけではないんです。かなり沢山の聖地がパレスチナにもある。その中でも有名なのが、今回訪れたベツレヘム。
ということで、この記事ではベツレヘムにあるキリスト教の聖地について紹介します!
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INDEX
ベツレヘムとは
ベツレヘムは、エルサレムから30分ほどの場所に位置する、パレスチナ最大の観光地。
何と言っても、観光の目玉は「生誕教会」。この教会は、イエスが生まれた場所の上に立っています。
さらには、天使がイエスの誕生を伝えた場所に立つ教会や、聖母マリアの母乳がこぼれた場所など、キリスト教の聖地が多く、キリスト教徒の巡礼地となっています。
また、それだけではなく、パレスチナとエルサレムを区切る分離壁には沢山のストリートアートが描かれており、観光名所になっています。
その中でも、世界的に有名な匿名ストリートアーティストの「バンクシー」の作品も、ベツレヘムの町中に点在しています。
エルサレムからベツレヘムへの行き方
エルサレムからベツレヘムへの行き方を、以下の記事で紹介しています。
ベツレヘムにあるキリスト教の聖地
ベツレヘムはパレスチナ。この地に住むのは、パレスチナ人。つまりイスラム教徒です。町を歩くと出会うのは、アラビア語と、スカーフを巻いた女性達。
なのに、町にはキリスト教のもので溢れかえる面白い光景が広がっています。
僕がパレスチナを訪れたのは12月。クリスマスが近いことで、ベツレヘムにも大きなクリスマスツリーが飾られていました。そして、沢山の観光客。
実はクリスマスシーズンには、ベツレヘムはクリスチャンで溢れかえるんだとか。
ベツレヘムにあるキリスト教の聖地は、以下の場所が有名。
- 聖誕教会(The Church of the Nativity )
- ミルクグロット(Milk Grotto)
- 羊飼いの野の教会(Shepherd’s Field Church)
僕も上記の3つを訪問しました。以下、紹介していきます!
聖誕教会(The Church of the Nativity )
聖誕教会は、ベツレヘムの中心に位置し、イエスが生まれたとされる洞窟の上に立っています。
まず最初に面白いは、聖誕教会の入り口。こんなに小さいんです!
この入り口は、「謙虚の扉」とも呼ばれ、イエスに対する謙虚の気持ちから小さくなったとも、十字軍が敵の侵入を防ぐために小さくなったとも言われています。
床には立派なモザイク画も残っている。7世紀にパレスチナがイスラム教徒に支配された際、この教会の床のモザイクの中に、イスラム教でも重要視されている「東方三博士の礼拝」のモザイク画あったために、この教会は取り壊しを免れたとのこと。
この日、内部は修学旅行の生徒で激混み。12月は本当に混むそうです。
そして、ここがメインスポット!
イエスが生まれた洞窟が、この地下の空間にあります。そこに入るには、かなり並ぶ。混む時では1〜2時間待つことがザラだそうです。
僕はベツレヘムに数泊し、混まない午前中の早い時間に行ったので、10分ほどで済みました。
エルサレムもそうですが、キリスト教の巡礼地を廻って思うのは、その国籍の多様さ。
西洋人、アラブ人、黒人、中南米から来たのであろうラテン人、インド人、中国人、韓国人、フィリピン人、、と、どこの聖地に行っても多くの人種の方々を見ます。
そしてその多くが、言葉は通じ合えなくても、同じ教えを信じて、同じように、同じ場所で涙を流している。
僕は無宗教なのですが、宗教の力は信じています。内容ではなく、信じる気持ち、文化や習慣を守ろうとする気持ちの集合体として。こういう場面に遭遇すると、大きな力を感じざるを得ません。
そして、ここがイエスが生まれた、その場所。
エルサレムの聖墳墓教会にあるゴルゴダの丘(イエスが十字架刑にされた場所)と同じく、十四芒星の穴が開いていて、そこから洞窟の一部に触れることができるようになっています。
ちなみに、この十四芒星は、18世紀にフランスから寄贈されたもので、十四芒星の意味は、アブラハム、アダム、ダビデ王、、と続き、イエスまでの14世代の数を示しているんだとか。
ミルクグロット(Milk Grotto)
ミルクグロットは、聖誕教会から程近いところに位置する教会で、イエスが生まれた直後、イエス一家が逃げ込んできた場所。
イエスが生まれる前、パレスチナ・エルサレムの地は、ユダヤ王国の支配するユダヤ人国家です。全員がユダヤ教徒。もちろん、キリスト教は誕生していません(イエスはまだ生まれていない)。
そんな中、ユダヤ教を脅かすであろう、いずれ預言者になる子どもが生まれたと天使の言葉が羊飼いたちに降ります。言うまでもなく、イエスのことです。
これを恐れた当時のユダヤ王であるヘロド王は、生まれたばかりの赤子の虐殺を行う。
そのために、イエス一家も逃げてくる必要があり、この洞窟に逃げ込んだと言うわけです。
また、ここには面白いストーリーも残っている。イエスが無事に生まれ、マリアが授乳しようとした時。マリアの母乳が一滴床に溢れて、その場所がミルク色に変わったという伝説が残っています。
そのことから、母乳が出ない女性たちの祈りの場として、キリスト教徒のみならず、イスラム教徒も訪れる場所になっているそうです。
僕が行った際には、ミサが行われていました。修道女たちの歌声が今でも忘れられません。本当に素晴らしかった。
羊飼いの野の教会(Shepherd’s Field Church)
最後は羊飼いの野の教会。この教会は、イエスが誕生した際に、天使が羊飼いたちにその誕生を知らせた事を記念して建てられた教会。
ミルクグロットのところで述べた、ヘロド王の虐殺の原因となったお告げです。このことは、聖書にも記載されています。
教会内部は、美しいフレスコ画が全面を覆っています。
教会から出て、奥の地下空間へ行くと、お祈りの場があります。
この時は、中国人の巡礼ツアーの方々が訪問していて、賛美歌を全員で歌っていました。聞き入ってしまった。本当に宗教の力はすごい。
ただ、ここに置かれているイエスであろう赤子の人形だけは変えた方が良い。祈りを捧げる者たちの像は良い。イエスだけは変えて欲しい。
まとめ
ということで、ベツレヘムにあるキリスト教の聖地についてでした!
ベツレヘムは、エルサレムから日帰り観光も人気。紹介した3つのスポットだけであれば、十分に日帰り可能です。
しかし、紹介した3つの聖地以外にも、バンクシーのストリートアートや分離壁アート、ヘブロンなどの近郊の町へのショートトリップもオススメ。
できれば、数泊しておくとベターです。
次の記事では、ベツレヘムからヘブロンへの日帰り観光について紹介します!
- パレスチナ周遊まとめ記事
- 観光地
- ベツレヘムの歩き方
- ベツレヘムの聖地 ←現在の記事
- バンクシーアート探し
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- ラマッラー
- イスラエルの歩き方(番外編)
- 移動
- コーカサス/中東周遊まとめ記事
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