今回の記事は、ルクソールの王家の谷について!
大満喫のエジプト周遊。
エジプトの楽園、ダハブを満喫し、カイロからアスワンへ夜行列車で移動。アブシンベル神殿に日帰り観光した後は、ルクソールへやってきました。
ここも、エジプトでは必見の場所。古代エジプトの中心地でもあったルクソールには、見所が多い。歴代ファラオの墓で有名な「王家の谷」がここにあります。あのツタンカーメンの墓も。
ここの入場料が高い、、その入場チケットでお墓を3つ選んで入ることができる。なので、現地ガイドに教えてもらったオススメのお墓ベスト3(推し墓3)も紹介します。
また、王家の谷へはツアーで行くのが一般的ですが、レンタサイクルで自力で行くことも可能。そこまで遠くなく、大変でもないので、オススメです。
ということで、この記事ではルクソールの王家の谷への行き方と歩き方について紹介します!
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INDEX
王家の谷とは
王家の谷は、エジプト中部の町、ルクソールに位置する世界遺産。
かつて、ルクソールはテーベと呼ばれ、新王国時代の首都を担っていた。王家の谷には、この新王国時代の王の墓が密集しています。その数なんと、王墓だけで24。王妃や、他の貴族の墓を合わせると、64にも及ぶとのこと。具体的な王墓を以下に記載します。
- ツタンカーメン王墓(KV62)
- トトメス1世王墓(KV38)
- トトメス3世王墓(KV34)
- ラムセス1世王墓(KV16)
- ラムセス2世王墓(KV7)
- ラムセス3世王墓(KV11)
- ラムセス4世王墓(KV2)
- ラムセス6世王墓(KV9)
- ラムセス7世王墓(KV1)
- ラムセス9世王墓(KV4)
- ラムセス10世王墓(KV18)
- セティ1世王墓(KV17)
- セティ2世王墓(KV15)
- アメンヘテプ2世王墓(KV35)
- ハトシェプスト女王墓(KV60)
- アイ王墓(WV23)
有名どころを太字で記載しました。そうです、なんとあの有名なツタンカーメンの墓もあります。しかも、その内部には、ツタンカーメン本人のミイラもある。ほとんどの王のミイラは、カイロの博物館にあるのですが、ツタンカーメンだけはここ。是非、訪れておきたい。
王家の谷への行き方
王家の谷は、ルクソール市内の西側。ナイル川を超えたその先にあります。距離としては11km。
なので、一般的にはツアー参加が人気です。あとはレンタサイクルも人気。ナイル川を超えた先で、簡単に借りることができます。僕は、この方法で王家の谷へ行きました。
ツアーで行く
一番楽に王家に行く方法が、ツアーに参加する方法。王家の谷以外にも、ハトシェプスト女王葬祭殿など、他の見所もあるので、ツアーで一気に巡ってしまうのが楽。
ツアーは、ゲストハウスなどの安宿でも扱っていることが多いので、そこで頼むのがベストです。僕の泊まっていた宿(Happy Land Luxor)でも扱っていました。
時間が限られていて、事前にツアーを予約しておきたいという人は、「王家の谷の現地ツアー」からツアー内容を確認しておくと良いと思います。
レンタサイクルで行く
一番安く行く方法が、レンタサイクルで行く方法。料金が安いのはもちろんですが、自由気ままにサイクリングできるので、かなり楽しい。王家の谷までの道中は、結構絶景で、むしろアクティビティ。しかも、未発掘の遺跡が至る所に放置されていて、インディージョーンズのような気分。
ナイル川を渡った先でレンタルすることができて、そこから王家の谷までは45分ほど。日差しは強いですが、ほとんど登ることはないので、割と余裕です。むしろ、予想以上に汗をかきませんでした。料金は1日で75ポンド(500円)でした。
いざ、レンタサイクルで王家の谷へ!
まずはナイル川を渡る
王家の谷は、ナイル川の西側。安宿が集まる東側にいる場合、まずはナイル川を渡る必要があります。といっても、難しいことはない。
ナイル川沿いには、フェリー乗り場が沢山あるので、簡単に渡ることができる。ただ、勧誘がウザいことで有名なルクソールでは、フェリーの勧誘もかなりしつこい。通常料金は5ポンドなのですが、余裕でふっかけてくる。
全部無視して、オフィシャルのここまで歩きましょう。料金は5ポンド。
自転車を借りる
フェリーから降りると、また勧誘の嵐です。王家の谷までのタクシーやツアーガイドの勧誘。「レンタサイクルで行く」と言っても聞かない。その中に、「自転車貸すよ!」というおじさんがいたので、ついて行くことに。
その場所がここ。フェリー乗り場からも近くて、自転車も悪くなく、料金も及第点だったので、ここで借りました。1日で75ポンド(500円)。
王家の谷へ向かう
ということで、いよいよ王家の谷へ向かいます!今日もアカネちゃんと一緒🖤
最初は町中を走りますが、徐々に山道になってきます。と言っても、坂ではないので、そこまでしんどくない。ただし、日差しは強いので、日焼け止め、水、サングラスを忘れずに。
いよいよ王家の谷、内部へ入って行きます!
まずはチケット購入
自転車をロックして、いよいよ王家の谷の内部へ入って行きます!
ちなみに、入り口付近にある王家の谷の模型図が面白いです。スケルトンに作られていて、上から見るだけだと普通なんですが、下から見ると、、
こんな風に、蟻塚のように、地下に伸びる墓の形を見ることができる。
権力の小さかった弱小王の場合は浅くて細い。でも、莫大な権力を持っていた王の墓は、かなり深部まで伸びている。その辺も面白く見ることができます。
まずは、王家の谷のチケットを買います。これが恐ろしく高い。240ポンド(1600円)。
このチケットで3つの墓を選んで入ることができるのですが、それにツタンカーメンの墓は含まれていない!ツタンカーメンの墓に入りたければ、追加で300ポンド(2000円)支払う必要があるんです。高いよ、、
王家の谷内部へ
チケットを購入したら、いよいよ内部へ入って行きます!と言っても、王家の谷は広い。墓がこんなに点在しているんです。行きたい墓を事前に選んでから、歩き出すことをオススメします。
閉まっている墓もあるので、要チェックです。
また、移動はこんな感じのカートが循環しているので、無料で乗れます。
オススメの墓ベスト3 – 神墓3(カミハカスリー) –
上述したように、王家の谷にはお墓が沢山。そして、入場券で入れるのは3つまで。と言っても、3つも入れば十分です。歴代のファラオ達に思い入れもない限り、まぁお腹一杯になると思います。
とは言ったものの、適当に3つ選べば良いかというと、そうではない。ファラオにもそれぞれパワーバランスがあって、弱い王もいれば、強い王もいる。言うまでもなく、そのパワーの大きさによって、墓の規模も変わってきます。
なので、立派な墓はもちろん大人気。その代わりに、その規模も美しさも全く違います。一方で、人気でない墓に行って、静かな場所で想いに耽りたい、という変わり者方は、人っ気のない墓を選んでみるのもアリだと思います。
ということで!僕がガイドから聞いたオススメの墓ベスト3を紹介します!
ちなみに、王家の谷では、カメラで撮影する場合、追加料金が必要ですが、スマホでの撮影は無料です!王家の谷以外でも、エジプト国内の観光地はどこも同じシステムなので、お気をつけて!追加料金を払わずに、カメラで撮影していると、高額の罰金を請求されます。
ラムセス4世
まずは、ラムセス4世の墓。入り口から入ってきて、最初の方にあるお墓。
ここはとにかくレリーフと、ヒエログリフが素晴らしい。お墓に入っていきなりこれです。
そして、奥までずーーーっと、このヒエログリフ。こんなにカラフルなまま残っているとは思いませんでした。凄い。
「読める、読めるぞ!」状態。 ←読めない
一番奥には、石棺があります。こいつの保存状態も素晴らしい。デザインも美しいです。
石棺を取り囲むように、レリーフが360度描かれています。
メルエンプタハ
次はメルエンプタハ王の墳墓。あまり、聞いたことのある名前ではありませんが、ここも人気です。実は彼、あの有名なラムセス2世の子供。ラムセス2世の後のファラオです。
ラムセス2世と言えば、「自己顕示欲の塊」として有名なファラオ。至る所に自分の像を建てまくっています。特に、アスワンのアブシンベル神殿には、大量のラムセス像が、、
メルエンプタハの墓はとにかく深い。深部まで、装飾が張り巡らされています。
そして、最下層には、石棺を安置した玄室があります。
この石棺が素晴らしいです。
ラムセス9世
最後はラムセス9世。あまりよくわかっていないファラオのようで、ラムセス3世の子供と考えられているようです。
ここは、これまでの墳墓よりもかなり保存状態が良い。そのため、写真のようにガラスのガードがされています。
こんなにハッキリとヒエログリフが残っています。
「読める、読m ←読めない
これはフンコロガシ。古代エジプトでは、フンコロガシは神様の一人。「スカラベ」と呼ばれ、幸せの神とされています。その理由は、フンコロガシが砂の中に潜ると、ナイル川が氾濫すると言われていて、それによって水源が豊かになって農業が盛んになるためです。
この墳墓がすごいのも、最下層の玄室。
ここに石棺があったようです。ここには入ることができない。というのも、360°に保存状態の良いレリーフが残されているから。凄すぎます、、
ツタンカーメンの墓
カミハカ3を紹介しましたが、やはりここも紹介しない訳にはいきませんね。
世界で一番有名なファラオ「ツタンカーメン」の墓です。上述のように、ここに入るには、追加で300ポンド支払う必要がある。なので、僕は入っていません。
入り口の前のスペースまでは、誰でも行くことができる。写真の奥から、下に降りていくと、玄室があります。実際に入った人から話を聞くと、墓自体はかなり狭いらしい。
入り口の手前には、ツタンカーメンの墓の説明があります。これが結構面白い。墓が見つかった時の状態が写真に収められています。実際に墓を見つけて、中から宝や、ミイラを見つけた人はどれくらい感動したんだろうか。
右下の写真は、有名な「ツタンカーメンのマスク」です。マスクは、カイロの博物館で見ることができます。
実際に墓石から、ツタンカーメンのミイラを開けているところ。凄すぎる、、ロマンでしかない。
ちなみに、冒頭でも伝えたように、ツタンカーメンのミイラは、ここで見ることができます。他のミイラは、全てカイロの博物館などで収納されているのにです。なので、このミイラのためだけでも、入る価値はあります。
ツタンカーメンは実はザコかった
先ほども、「ツタンカーメンのミイラだけで入る価値(300ポンド払う価値)がある」と、伝えました。「確かにそうかも!」と思った方も多いと思います。
では、一つ質問させてください。
「ツタンカーメンって誰?何をしたの?」
多くの方は、ツタンカーメンについて、よく知らないんじゃないかと思います。という僕も知りませんでした。「え?だって有名じゃん」「こんなに有名なんだから、すごい王様(ファラオ)だったんでしょ?」くらいだった。
ツタンカーメンがこんなにも有名な理由。それは上記の写真、「ツタンカーメンのマスク」です。そして、このマスクと共に墓から出てきた莫大な財宝。これらの財宝が、ツタンカーメンを有名にした理由です。
「ほら!やっぱり、ツタンカーメンって凄いんじゃん!墓からそんなに財宝が出たなら!」
真実はかなり皮肉です
実は、王家の谷にある墳墓たちは、何千年もの間、盗掘者によって盗まれ続けてきた。そりゃそうです。3000年以上も前からあるんだから。そこに財宝があるってわかってたら、みんな盗みに来ます。
ラムセス2世など、強大な権力を有していたファラオの墓は、とにかくデカく、莫大な財宝を安置していた。そんな墓は、格好の餌食です。ほとんどの王墓は90%以上が盗掘されてしまった。
一方で、ツタンカーメンの墓だけは、盗掘を免れた。
なぜだと思いますか?
見つからなかったから?違います。
ザコかったからです。
そうです。ツタンカーメンは、若くして亡くなったため、権力もなく、死後も丁重に扱われることはなかった。なので、墓も小さくて、財宝も少ない。そのため、盗掘者たちから、目も向けられなかったんです、、
しかし、そのことが功を奏して、財宝が現世に残り、有名になった。
皮肉にも、一番ザコかったファラオが、世界で一番有名なファラオになってしまったんです、、
ただし、盗掘者に目を向けられないくらいのツタンカーメンの墓でも、玄室の中は、歩くところがないほどの財宝の山だったと言うんですから、古代エジプト王の権力の大きさがよくわかりますね、、
まとめ
ということで、ルクソールの「王家の谷」についてでした!
ルクソールで一番の観光地、「王家の谷」。入場料は安くないですが、必見のスポットです。アブシンベル神殿の次に感動したかな、、時間と体力に余裕があるなら、絶対にレンタサイクルがオススメです。
ツタンカーメンの墓は、せっかくなら訪れてみるのもアリです。追加料金は高いですが、、こんなに有名なファラオのミイラを見ることができるのは、ここだけ。カイロならまたいつか来れるかもしれませんが、ルクソールまで来るのは大変ですからね。
次の記事では、ルクソールの歩き方について紹介します!
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