
今回の記事は、カイロのギザのピラミッドについて!
大満喫のエジプト周遊。
エジプトの楽園、ダハブを満喫し、アスワンのアブシンベル神殿、古代エジプトの首都ルクソール、紅海沿いのリゾート地ハルガダ(フルガダ)を観光した後は、カイロへ戻ってきました。
カイロ。言わずと知れたエジプトの首都。「ギザの三大ピラミッド」で有名ですよね。
ピラミッドと言えば、世界中の誰もが「一度は行ってみたい」と思う場所ではないでしょうか。僕もその一人でした。こんなに有名な三角形はない。
しかも、このピラミッドが、何のために作られたのか、どうやって作られたのか、未だにわかっていない。ロマン溢れる場所です。そんな謎多きピラミッドですが、中まで入ることも可能です。せっかく来たのであれば、入っておくことをオススメします。
あともう一つ、最後に、3つのピラミッドを見渡すことのできる展望台を紹介します。他のブログ等では見ないので、穴場なのではないかと思います。しかも、無料です。
ということで、この記事ではギザのピラミッドについて紹介します!
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ギザの三大ピラミッドとは

ギザの三大ピラミッドとは、カイロのギザ砂漠にある3つのピラミッドの総称です。カイロからは、地下鉄やバス、タクシーや、Uberなどで数十分〜1時間で移動できる距離にあります。
- クフ王のピラミッド
- カフラー王のピラミッド
- メンカウラー王ピラミッド
ギザの三大ピラミッドは、それぞれ「クフ王のピラミッド」、「カフラー王のピラミッド」、「メンカウラー王のピラミッド」と呼ばれ、それぞれの王の墳墓(お墓)と考えられています。また、どのピラミッドも今から4500年程前の、エジプト第四王朝時代に建設されたと考えられている。
中でも一番大きいクフ王のピラミッドは「ギザの大ピラミッド」と呼ばれ、底辺は230m、高さは138mにも及びます。さらに、クフ王のピラミッドには、追加料金を払えば入ることもできる。オススメです。
ピラミッドの建造理由は、今も不明?

三大ピラミッドは、それぞれ3人の王のための墳墓であると紹介しました。しかし、それは最有力説ではあるものの、沢山の説の中の一つに過ぎません。
それ以外にも諸説あり、本当に墓なのかどうかは、正確にはわかっていません。ピラミッドの謎については、以下の記事でも紹介しました。
ギザのピラミッドへの行き方
ギザの三大ピラミッドは、地図の場所、ギザ地区に位置します。カイロ市内からは15kmほど離れている。行くには、公共機関もしくはタクシー移動になります。具体的な移動方法は以下。
- 直行バス
- 地下鉄と乗り合いバン
- タクシー
- Uber
- ツアー
一番簡単なのは、タクシーまたはUberです。ただ、少し高くなってしまう。エジプトのSIMを持っているなら、Uberもオススメです。または、手っ取り早く、ツアーを使ってしまうのもあり。
以下、バスと地下鉄&乗り合いバンでの移動方法、現地ツアーについてを紹介します。
直行バス
カイロ市内からギザのピラミッドまでは、エジプト考古学博物館の裏のバスターミナルからバスが出ています。

こんな感じの場所。

バスは青色のバス。番号は「M7」です。
Google Mapでもルートが出てきます。ピラミッドの少し手前で降りて、少し歩く必要があります。これが一番簡単にピラミッドに行く方法。僕もこれで移動しました。
料金は片道15ポンド(100円)です。激安。
帰りのバスは、ここで待っていれば来るようです。僕は10分ほど待って来なかったので、乗り合いバンで帰りました。
地下鉄と乗り合いバンで行く
次に地下鉄と乗り合いバンで行く方法。この方法の場合、一度乗り換える必要がありますが、わかりやすい。まずは市内から、地下鉄に乗って、ギザ駅を目指します。料金は2.5ポンド。

そこから、乗り合いバンに乗り換えます。僕は、このルートを歩いていないのでわかりませんが、駅から出ると、「ピラミッドに連れて行くよ!」という詐欺が多いそう。気を付けてください。
バンに乗る時に「ピラミッド?」と聞けば教えてくれます。基本的にみんな優しいので、大丈夫です。ちなみに、乗り合いバンの料金は7ポンドほど。
ツアーで行く
一番楽にピラミッドに行く方法が、ツアーに参加する方法。
道中の無駄な心配はいらないですし、ピラミッド内部のガイドによる説明もついてくるので、満足度は間違いなく一番高いかと思います。
時間が限られていて、事前にツアーを予約しておきたいという人は、「ギザのピラミッドの現地ツアー」からツアー内容を確認しておくと良いと思います。
いざ、ギザのピラミッドへ!

ということで、ギザの三大ピラミッドへ向かいます!バスを降りると、もう見えている!これだけで既に感動!
チケットを購入

まずは入り口でチケットを買います。僕たちは、クフ王のピラミッド(大ピラミッド)側の北口から入場。そして、スフィンクス側から出ました。

上記は、2020年最新版のエジプトの主要観光地の入場料金。エジプトの料金体制は、毎年のようにコロコロ変わるので、注意が必要です。
- ピラミッドエリア:200ポンド
- クフ王のピラミッド入場:400ポンド
- ピラミッドエリア・ピラミッド内部・太陽の船博物館:600ポンド
- スフィンクスエリア:100ポンド
ピラミッドだけを見たいのであれば、200ポンド(1350円)で十分。三大ピラミッドの全てが見えます。

その中で、一番大きいクフ王のピラミッドには、追加料金400ポンドを払うことで、入ることができる。
一番奥の大空間、「王の間」と呼ばれる場所まで行けます。内部に入る場合は、最初から「ピラミッドエリア・ピラミッド内部・太陽の船博物館」のセットのチケットを買った方がお得です。
また、学生の方は、学生証を提示することで半額になります。学生証がない、という方はルクソールで作ることも可能。僕の友達は、ルクソールで作った学生証で半額になっていました。ちなみに、僕は使えませんでした。
まずはクフ王のピラミッドへ!

ピラミッドエリアへ入ったら、まずは最大のピラミッド、「クフ王のピラミッド」へ!とにかくデカイ、、「すごい、、」しか出てきません。
このピラミッドは、エジプト第四王朝のファラオ、クフ王の墳墓として作られたと考えられています。建造されたのは、紀元前2560年頃から20年かけて。

上述のように、このピラミッドには入ることができます。入場料は別途400ポンド(2700円)かかりますが、、わかります。高いですよね、、

中はこんな感じ。行ける場所はピラミッド中部にある「王の間」のみで、そこまでは一本道。

こんな感じの階段を永遠と登っていきます。年配の方は結構辛いかも、、

そして、一番奥にあるのが「王の間」と呼ばれる謎の大空間。ただの広い空間に、石棺が一つだけ残されています。また、天井には「クフ王」の名前が記載されている部分があるんだとか(名前を間違えているようですが)。僕は見つけられませんでした。
「王の間」と呼ばれていることや石棺があることから、ここが王の墓のように思えますが、実際は何のためのスペースかわかっていません。石棺もあるにはあるのですが、ここからミイラが見つかっていないことに加え、通常はあるはずの蓋もありません。
有力視されている説は、ここが重力分散のためのスペースだということ。似たような空間は、他にもいくつかあるんだとか。また、重力を逃すための仕組みがいたるところに見つかっている。

また、最近見つかった話では、ピラミッドに電磁波を照射すると、電磁波がピラミッドの内部で共鳴され、「王の間」と、一般人は入ることのできない「女王の間」、「未完の地下室」の3つの空間に、集中することが明らかになったそう。
ピラミッドには、東西南北を示す天文学的特徴や、黄金比で作られているといった幾何学的特徴があることは知られていますが、電磁波まで考慮して作られていたとしたら、、4500年前の人たちが電磁波を知っていることにすら驚きです。

実際には、ピラミッドの中は割とシンプルで、「え?もう終わり?」という感じです。これで2700円は間違いなく高い。ただ、「ピラミッドの中に入りたい!」という願いを叶えるには安いです。
世界一有名で、世界一ミステリアスな遺跡。何千年も前、この中で古代エジプト人達は何をしていたのか、、

カフラー、メンカウラーのピラミッドへ

クフ王のピラミッドの後は、隣のピラミッド、カフラーのピラミッドへ。
カフラーのピラミッドは、写真のように、トップに化粧石が残っているのが特徴です。他のピラミッドも、建設当初は、この化粧石で前面が覆われていたと考えられているそう。
大きさは、クフ王の次に大きい。

一番奥にあるのが、メンカウラーのピラミッド。
他の2つのピラミッドと同時期のエジプト第四王朝時代のファラオ、メンカウラー王によって作られたと考えられています。三大ピラミッドの中で最南に位置し、サイズも一番小さい。
3つのピラミッドが並ぶ場所へ

ギザの三大ピラミッドは、写真のように一直線に並んでいます。なので、ある場所から見ると、この3つが並んで見える。オススメなのは、南にあるメンカウラー王のピラミッドのさらに南から見ること。
一番小さいメンカウラー王の方から見ることで、遠近法によって全部が良いサイズ感で見ることができます。

こんな感じ。三代ピラミッドの他にも、王妃達の小さいピラミッドも並んで、良い感じです!

僕もその前で記念撮影、、

いや、タイミングが悪くもないかもしれない!これはこれで、二度と撮れない写真だ。一期一会を楽しもう

「綺麗だな〜」と眺めていたら、奇跡が起きました。それがこれ。わかりますか?
手前のメンカウラーのピラミッドと、一番奥のクフ王のピラミッドにだけ雲がかかって黒くなり、真ん中のカフラーのピラミッドにのみ、太陽が当たっているんです!
まさに、太陽神ラーの御技。「暗・明・暗」。権力の移り変わり、栄枯盛衰を表しているように感じました。
太陽の船博物館へ

ピラミッドを堪能した後は、クフ王のピラミッドの脇にある「太陽の船博物館」へ。太陽の船博物館へは、ピラミッドエリア&クフ王のピラミッド内部への共通チケットで入場できます。

この博物館の目玉は何といっても、その名の通り「太陽の船」です。この船は、クフ王の時代(4500年前)に作られた木造の船で、見つかったのは1954年。
船は649の部品に分割され、見つかるまで石の杭で封をされた状態で地下に保管されていたため、かなり保存状態が良い。


上からも見ることができるようになっています。
使用の目的はわかっていませんが、太陽神ラーの元、王を運ぶ儀式を行う船に似ていることから、「太陽の船」と呼ばれています。
しかし、一方で、実際に水の上に浮かべた形跡が見られることから、亡くなったクフ王を運ぶ際に使ったり、クフ王の遠征時に使ったという説もあるそう。さらには、分割して丁寧に埋められていたことから、クフ王が来世で使うための船だったと考えることもあるようです。
どちらにしても、ロマン溢れますよね。
最後はやっぱりスフィンクス!

ピラミッドの最後はやっぱり、あの貴婦人「スフィンクス」で締めてもらいましょう!
ピラミッド側からは、スフィンクスの背後から見えてきます。あまり、後ろ姿って見ることがないので、レアですよね。

また「スフィンクス」と聞いて、このトリビアを思い出す人も多いのでは?懐かしい「トリビアの泉」で話題になったアレ。
スフィンクスの目線の先には今、ケンタッキーフライドチキンがある

残念ながら角度的に見えませんが、写真の白い建物(チケット売り場)の奥に、今もKFCがあります。それよりも今は、KFCの上にあるピザハットとの方が目が合いそうです。

もちろん、正面からも。やっぱり美しいですね。
ちなみに「スフィンクス」は、エジプト神話によく出てくる怪獣で、エジプトの至る所に、その像があります。なので、ここギザにあるスフィンクスは、正式には「ギザの大スフィンクス」と呼ぶのが正しい。
ギザの大スフィンクスは、後ろに見えるカフラーのピラミッドと同じ時(紀元前4500年前)に、カフラー王の命令で作られたそうです。

さらに、豆知識をもう一つ。スフィンクスには、3本の顎ひげが付いていたのですが、現在は全て取れてしまっている。その内の一つは、エジプト考古学博物館、もう一つはロンドンの大英博物館で見ることができます。
穴場!オススメの展望スポット(無料)

最後に、あまり知られていないオススメの展望スポットを紹介します!しかも入場無料です!ここから、ギザの三大ピラミッドを全て一望可能。

場所は、例のスフィンクスの目先に立っているKFCの屋上です。
この建物は、1〜2階がKFC、3階がピザハットになっていて、その屋上もあります。基本的には、何かを買ってから上がるのが正しいのだと思いますが、激混みしている時には、スルッと上がってしまえます。
実際に、30分くらいいた後に、警備員の人が来たのですが「何か買ってね」と言われただけだったので、何か買えば、まず間違いなく登って良いようです。

何といっても、ここからのサンセットが最高に美しいです、、僕はこれを見るために、別日にサンセットだけを見に来ました。

ちなみに、ピザハット、KFCの店舗内部からの景色も最高です。「世界一眺めの良いピザハット」を謳っても良い気がする。まさに「Pizzamid(ピザミッド)」。
まとめ

ということで、ギザの三大ピラミッドについてでした!
世界遺産って、ハードルが上がれば上がるほど、がっかりさせられることも多い。世界を旅していると、そんなことがしょっちゅう起きます。
しかし、やっぱりピラミッドだけは違かった。おそらく、世界で一番有名。つまり、世界で一番ハードルが高いはずです。にも関わらず、その期待を遥かに超える感動がありました。
間違いなく、死ぬまでに一度は絶対に行くべき場所です。
オススメの歩き方は、クフ王側の入り口から入って、スフィンクス側から出て、サンセットを見る。そして乗り合いバンで帰る。これがベストだと思います。

次の記事では、カイロでのドル両替方法について紹介します!