今回の記事は、ペトラからエジプトのダハブへの移動方法について!
念願のコーカサス/中東周遊。
アルメニア、ジョージア、トルコ、イスラエル、パレスチナ周遊を終え、ヨルダンのペトラ遺跡へやってきました。
正直、ヨルダンに行くのはかなり悩みました。というか、行かないつもりだった。というのも、ペトラ遺跡が高いのに加えて、ペトラからエジプトのダハブへ移動する方法がめんどくさそうだったから。
有名なのは、ヨルダンからフェリーでエジプトに入る方法。ほとんどの旅人がこの方法で移動していて、ブログもほとんどこのルート。
でも、イスラエルを経由して陸路で行くこともできる。ただ、この方法だと、エジプトのアライバルビザがめんどくさいとか、ウンタラカンタラ。
あんまり知られていませんが、2020年現在、エジプトにはオンラインビザがあるので、イスラエルから入国しようが、ビザ申請はいらないし、簡単です!しかもフェリーよりも断然安いし、早い!
もはや、ほとんどフェリーで行く理由はありません(ない訳ではない)。
ということで、この記事ではペトラからダハブへ抜ける方法と注意点について紹介します!
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INDEX
ペトラからダハブ
ペトラからダハブまでは直線距離で270kmほど。そこまでの長距離ではありません。しかし、数ヶ国の国境を挟み、移動が複雑になるため、結構時間がかかってしまう。
ただ、このルートは非常に人気で、中東を回るバックパッカーの多くが通る。イスラエル、ペトラ、エジプトを旅する旅行者なら、8割以上が「ペトラ↔︎ダハブ」間を移動するような気がします。
なので、この間を移動するブログ記事も沢山あります。しかし、2020年に僕が調べたところでは、フェリーでの国境越えがほとんどで、結構古い情報ばかりでした。
僕もブログをやっているので、本当に痛いほど、悲しいほどわかるのですが、旅行情報というのは本当に賞味期限が短いんです。特に発展途上国の情報はすぐに変わってしまう。
話を戻して、ペトラからダハブに移動するには、以下の2パターンが主流。
- アカバからフェリーに乗ってヌエバへ行き、そこからバス
- アカバからイスラエルを経由してエジプトに陸路で移動し、そこからバス
要は、フェリーに乗るか、全部陸路で行くかの二択です。これが結構、一長一短で、複雑なんです。以下、詳しく紹介します。
フェリーに乗る場合
まずはじめに、フェリーに乗る場合。
これが一番メジャーな方法で、昔からの王道ルート。多くのブロガーが紹介している方法です(後述しますが、僕は他の方法をオススメします)。
具体的なルートは以下。
- ペトラからバスでアカバへ(所要:2時間半)
- アカバからタクシーでフェリー乗り場へ(所要:15分)
- アカバからフェリーでヌエバへ(所要:2時間)
- ヌエバからバスでダハブへ(所要:1時間半)
- ダハブのバスターミナルからタクシーで市内へ(所要:10分)
これだけ見ると、複雑そうに見えますが、要は「バス、フェリー、バス」といった感じ。
フェリーの上でヨルダン→エジプト国境を越えるので、フェリー上で出入国手続きを行い、その場でエジプトのアライバルビザを取ることができます。
これが、多くのブロガーが、この方法を推奨する理由。オンラインビザがある2020年の今となっては、このメリットはないのですが、、
さらに、このルートには、落とし穴もあります。
フェリー代が高い
ヨルダンのアカバからエジプトのヌエバ行きのフェリーですが、料金はなんと75ドル(8300円)。2時間しか乗らないのにも関わらず、めちゃめちゃ高いです。
夜行フェリーしかない
昔は昼便もあったようですが、2020年現在、夜行便しかありません。
勘の良い肩はお気づきでしょうか。上述のように、このフェリー2時間しかないのにも関わらずです。0時発。つまり深夜2時着。
さらに、このフェリーは遅延することでも有名。0時のフェリーに乗るだけでもしんどいのに、そこから数時間待たされたら最悪です、、
ダハブ行きのバスを4時間以上待つ必要がある
深夜2時頃、ヌエバに着いた後、ダハブ行きのバスは6時半発。つまり、深夜に4時間以上バスを待たなくてはいけない。ただ、フェリーターミナルの近くには、こうした旅人を受け入れてくれるカフェがあり、そこまで辛くはないそう。
【メリット】
- フェリー上でアライバルビザを取れる
【デメリット】
- フェリー代が高い
- 深夜にフェリーターミナルで待つ必要がある
- その日の内にダハブに着けない
正直、僕はできるならその日の内にダハブに着きたかった。なので、陸路ルートを考慮することに。
全部陸路で行く(イスラエル経由)
次に、イスラエルを経由して、全部陸路で移動する方法。今回、僕がオススメする方法です!
このルートが嫌厭されていたのには理由がある。それが以下の二つ。
- イスラエルの出国税を払う必要がある
- エジプトの入国税も払う必要がある
- 国境でエジプトのアライバルビザを取れない
これを見ただけだと「うわ!めんどくさそう!」ってなりますよね。「みんなが通ってるフェリールートにしとこ!」ってなりがち。
でも、これらは全く問題ありません。
イスラエルの出国税を払う必要がある
これは避けて通れない。誰もが払います。料金は、107シェケル(3350円)。安くないですが、フェリーよりは断然安い。
エジプトの入国税を払う必要がある
これも避けて通れない。笑
フェリーで入国した場合、入国税なんて支払う必要ないのですが、なぜかターバ国境で入国した場合のみ、支払う必要があります。料金は、400ポンド(2700円)。
これまた高いのですが、イスラエルの出国税と合わせても、フェリーより安いというところがポイントです。
国境でエジプトのアライバルビザが取れない
これがいちばんの問題、でした。
今や、過去の話です。一昔前までは、これが問題でフェリーを選ぶ人が多かった。
エジプトのターバ国境で、アライバルビザを取ることができないため、エイラットの大使館に頼む必要があると。しかも、普通のアライバルビザよりも高くて、更に大使館が早く閉まってしまうので、即日受け取りできない場合もあると。
確かにめんどくさそう、、、
しかし、今は伝家の宝刀、オンラインビザがあります!
オンラインで申請すれば、その画面をスクショしておくだけで、何も他の手続きもいらずに国境でビザをゲットできます!もちろん、ターバ国境でも。
オンラインビザは通常のアライバルビザと料金も同じ。所要10分ほどで申請できて、僕の場合、申請から27時間後にビザが送られて来ました。
このルートであれば、朝にペトラをでて夜にはダハブに着くことが可能。これがデカイ。僕は8時にペトラを出て、19時にダハブに着きました。
【メリット】
- フェリールートよりも安い
- その日中にダハブに着ける
【デメリット】
- オンラインビザなので、パスポートにビザシールが貼られない
- スーダンに行けない
サラッとデメリット欄に記載しましたが、このルートの場合、スーダンへ行けない可能性が高い。
その理由は、スーダンがイスラエルを敵視しているため。イスラエルのスタンプはパスポートに押されないのですが、エジプトのターバのスタンプが押されていると、それはイスラエルから来た事を意味するため、スーダンで入国拒否されるんだとか。
僕はスーダンへ行くつもりはなかったので、問題ありませんでしたが、スーダン訪問を検討中の方は、フェリーを選ぶ方が無難です。
まとめ
ということで、ペトラからダハブへ移動する方法についてでした!
ペトラからダハブへ移動する方法として、少し前まではフェリーが主流でした。しかし、オンラインビザのある今、フェリーに乗るメリットはないように感じます。
陸路の場合、イスラエルの出国税とエジプトの入国税がかかってきますが、そのトータルはフェリー代よりも安いです。しかも、フェリーよりも遥かに早く着く。安くて早い。なぜ、乗らない。
デメリットとしては、スーダンへ行けないこと。これは、人によっては大きいかもしれませんね。また、運が悪いと、イランでも入国拒否される可能性もあります。
こればかりは運次第。「イスラエル↔︎ヨルダン間」を陸路移動しているのであれば、それも同様ですが。
次の記事では、エジプトのオンラインビザの取り方について紹介します!
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