今回の記事は、イスラエルからヨルダンへの移動方法について!
念願のイスラエル&パレスチナ周遊。
テルアビブ、エルサレム観光後にベツレヘム、ヘブロン、ジェリコ、ラマッラーを周遊し、エルサレムへ戻って来ました。
エルサレムの後は、ヨルダンへ抜けるか、ヨルダンを諦めてエジプトに抜けるか悩みに悩みます。
結果、エジプトに抜けることに決めるのですが、エジプト行きのバスの中で、ヨルダンのペトラに行く日本人と意気投合し、結局そのままペトラに行くことに。笑
旅の醍醐味ですね〜笑。
ヨルダンに行くことを渋った理由が、イスラエルからヨルダンに抜ける際のめんどくささ。いや、そんなにめんどくさくはないのですが、少しややこしい。そして、高い出国税がかかること。
また、ヨルダンからエジプトのダハブに抜ける場合のルートのめんどくささなども相まって、やめることにしました(結局行くんですが)。
ということで、この記事ではイスラエルからヨルダンへ抜ける方法と注意点について紹介します!
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INDEX
イスラエルからヨルダン
イスラエルとヨルダンは隣接しており、イスラエルの観光地エルサレムから、ヨルダンの首都アンマンまでは、直線距離で100kmほど。かなり近いんです。
よって、この二都市間を移動して両国を周遊する旅人も多い。
【イスラエル】
- ビザ必要なし(スタンプも押されない)
- 出国税あり(30USD程)
【ヨルダン】
- 事前ビザ申請必要なし(無料でアライバルビザを貰える)
- 出国税なし
本来、ヨルダンに入る場合、日本人であればビザが必要ないのですが、イスラエルからヨルダンに抜ける場合「キングフセイン橋」を通ると、ビザが必要になります。
また、勘違いしがちなのですが、「ヨルダンはビザがいらない」のではなく、あくまでも「無料でアライバルビザが取れる」という認識です。
この辺り、以下で詳しく説明していきます。
イスラエルからヨルダンに抜ける方法(3つの国境)
イスラエルとヨルダンの間には、3つの国境があります。
- キング・フセイン橋
- シェイフ・フセイン橋
- エイラット/アカバ間
キング・フセイン橋
キング・フセイン橋は、エルサレムの東側、アンマンとの間くらいにある国境。地図から分かるように、最短距離で二カ国を移動できます。
- 事前のビザ申請が必要(有料)
- イスラエルの出国税が高い
事前のビザ申請が必要(有料)
上述のように、通常のヨルダン入国には、日本人は事前のビザ申請が必要ありません。しかし、キング・フセイン橋を通る場合のみ、事前にヨルダンのビザが必要になるんです!
キング・フセイン橋は、ヨルダンが「自国の領土」と主張・認識しているため、ここでアライバルビザを発行してくれないという訳です。
「どうしてもキング・フセイン橋を通りたい!」という場合は、事前にビザを取っておけば問題ない。方法は以下。
- 日本で取る
- テル・アビブで取る
- ラマッラー(パレスチナ)で取る
ヨルダンのビザを事前に取るには、上の3つが主流かと思います。
覚えておくべきは、上のどこで取っても、ビザの申請料がかかります。詳細はわかりませんが、イスラエルで取ると、そこそこ高いようです。
一方で、キング・フセイン橋以外の国境の場合は、ビザ代は無料です。
イスラエルの出国税が高い
また、もうひとつ。キング・フセイン橋の場合、イスラエルに払う出国税が高いんです。
僕が国境越えをした「エイラット/アカバ」の国境では、出国税が107シェケル(3350円)なのに対し、キング・フセイン橋の国境では、172シェケル(5380円)するようです。
これは結構痛いですよね。ちなみに、シェイフ・フセイン橋は、エイラット/アカバの国境と同額のようです。
ヨルダン→イスラエル→ヨルダンの場合は、事前ビザ申請はいらない
一方で、ヨルダンからイスラエルに入国し、またヨルダンに戻る場合は、キング・フセイン橋を通っても、事前ビザ申請は必要ありません。出国税の高さは変わりませんが。
シェイフ・フセイン橋
次の国境は、シェイフ・フセイン橋。
ここは、北部イスラエルに位置し、エルサレムやテルアビブからアンマンに行くには、北に迂回することになってしまいます。
その代わり、事前ビザ申請が必要なく、さらに出国税も安い(107シェケル)です。
イスラエルを周遊する旅行者は、北イスラエルをあまり周りませんが、北にはハイファなどのリゾートや、ナザレやティべリアなどの観光地が沢山あります。
僕も最初は、カイサリア、ハイファを周遊後、ナザレに数泊し、ティべリアの聖地を周った後、シェイフ・フセイン橋からヨルダンに抜けようと考えていました。
時間があるのであれば、これが一番リーズナブルで楽しく、観光しながらアンマンに抜ける良い方法かと思います。
エイラット/アカバ間
最後は、エイラット(イスラエル)/アカバ(ヨルダン)間の国境。
本当は、上述の「シェイフ・フセイン橋」でアンマンに抜けるつもりが、ヨルダン熱が冷めた&エジプトのダハブで早く癒されたくなり、ヨルダンをスキップして、そのままエジプトへ向かうことに。
そのバスの中で、ペトラ遺跡に行く日本人と意気投合し、そのまま気付いたら一緒にこの国境でヨルダンin。何しとんねん。笑
この国境もかなりの迂回ルートになってしまう。しかし、シェイフ・フセイン橋と同様に、事前ビザ申請が必要なく、さらに出国税も安い(107シェケル)というメリットがあります。
ヨルダンに入ってアンマンに行くのであれば、結構な迂回ルートになってしまいますが、ペトラ遺跡に行くだけであれば、そこまで大回りにはなりません。ペトラ遺跡は、比較的南側にあるので。
実際に僕が移動したルート
実際に僕が移動したルートはこんな感じ。
エルサレムから「エイラット/アカバ間」の国境を通って、ヨルダンin。その日の内にペトラ遺跡まで移動。
翌日は終日ペトラ遺跡を観光。次の日には、再び「エイラット/アカバ間」からイスラエルに入国し、そのままエジプトのダハブへ。ダハブには夕方頃に着きました。
ペトラ遺跡からダハブへは、アカバからエジプトのヌエバまで出ているフェリーが人気ですが、フェリー料金が高い(イスラエルの出国税を払った方が安い)、時間がかかる、フェリーターミナルで一夜を明かさなくてはいけない、エジプトのビザは2020年現在オンラインで取れる、などの理由から、イスラエル経由の陸路を選択しました。
イスラエルと対立する国(イランやスーダンなど)に行く場合の注意点
イランや、スーダンなど、イスラエルと対立する国に行く予定がある場合は、さらにもう少し複雑です。というのも、こうした国々は、イスラエルに入国した形跡があると、入国を拒否する場合があるからです。
そのため、イスラエルではパスポートにスタンプを押さずに、別紙にスタンプを押す政策を取っている(観光客を呼び込むため)のですが、陸路でイスラエルから隣国に移動した場合、イスラエルのスタンプはなくても、その国境で、ヨルダンやエジプトのスタンプが押されてしまう。
これが、イスラエル入国の証拠になってしまうんです。
イランの場合、「そこまで見ない」とか「大丈夫だった」とかいう話をよく聞きますが、スーダンの場合は厳しい。エジプトとイスラエルの国境のターバ(エジプト側)のスタンプが押されていると、入国ができません。
イランも、もちろん運が悪く、そこまで見られてしまうとアウトになる可能性もあります。
僕の友人は「テルアビブ→キプロス→アンマン」と飛行機で移動していました。これが各フライト3000円ほどと安い。しかも、フライトの場合、イスラエルの出国税がかかりません(フライト代に含まれる)。
まとめ
ということで、イスラエルからヨルダンへの国境越えについてでした!
イスラエルを旅する旅行者の多くがヨルダンに行くかと思います。たかが隣国ですが、中東は複雑な情勢が絡み合って、移動が楽ではない。
しっかりと下調べをしておかないと、行ってから地獄を見るなんてことも多いです。時間とお財布と相談し、最適のルートを選択しましょう!
次の記事では、エルサレムからペトラ遺跡への移動方法について紹介します!
- イスラエル周遊まとめ記事
- テルアビブ
- エルサレム
- その他
- パレスチナの歩き方(番外編)
- 移動
- コーカサス/中東周遊まとめ記事
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