エルサレムは安息日(シャバッド)に訪れるべき!嘆きの壁は圧巻!【2019年版】

イスラエル

Shozza
ハロー!Shozza(@shozzatrip)です!

今回の記事は、エルサレムの安息日(シャバッド)と、嘆きの壁について!

アルメニアジョージアトルコ周遊を終え、イスラエル周遊中。

イスラエルと言えば、エルサレム。歴史、都市伝説好きの僕にとって、絶対に訪れてみたかった場所。

しかし、イスラエル滞在で注意しなくてはいけない事があります。それが「シャバッド(安息日)」。

一週間に一度、この期間には、イスラエル全土のほとんどの公共機関、レストラン、博物館等が閉まります。移動しようにも、観光しようにも何もできない、なんてことも。

ということで、イスラエル訪問の観光客のほとんどが、このシャバッドの時期を避けるのですが、実はそれは間違い。シャバッドの時こそ、特にエルサレムを訪れるべきなんです!

その理由が、シャバッドの日には、ユダヤ教の儀式を間近で見ることができるから。特に、夜の嘆きの壁は圧巻です。

ということで、この記事ではエルサレムのシャバッドについて紹介します!

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シャバッド(安息日)とは

シャバッドとは、ユダヤ教の安息日のことで、金曜日の夕方から土曜日の日没までを指します。

キリスト教にも、イスラム教にも安息日はありますが、ユダヤ教のそれは一味違います。ユダヤ教では、安息日にやってはいけないこと(メラハー)が沢山あるんです。

それは、働くことだけでなく、ペンを持つことも、車に乗ることも、料理をすることも禁止されているんです。さらに驚きなのが、電化製品や電灯のスイッチを押してもいけない。

これは、メラハー(やってはいけないことリスト)に「火を付ける」という項目があるため。「電気を使うこと=火を使う」という解釈なのです。

ご飯も作れず、電気も使えずにどうやって生活しているんですか?
その辺は、意外と柔軟。ここも結構面白いんです。
  • 電気を使ってはいけない

→ 使いたい時間/切りたい時間に、自動でon/offするように設定、エレベーターも自動で各階に止まる

  • 料理をしてはいけない

→ 安息日前に作り置き、自動保温プレート

  • 運動(スポーツ)もしてはいけない

→ 安息日に喜びをもたらすものだから、全力じゃなければやっても良い(何それ笑)

  • どうしようもない時

→ ユダヤ教以外の人に頼む

意外と柔軟にやっていることがわかります。自動でon/offする家電や、便利グッズは「安息日グッズ」と呼ばれて、日々進化しているんだとか。

ただし、ここまで徹底的に安息日を守っているのは、ユダヤ教の中でも正統派と呼ばれる一部の人たちのみ。最近の調査では、ユダヤ教徒の内、安息日を守っていない人たちは60%に及ぶことがわかったそうです。

また、余談ですが面白かったのが、スマホ。安息日には、スマホをいじる事ももちろん禁じられている。

関係なく使っている人も多いようですが、中には週に1日くらい世俗から離れたい、SNSから離れたいと言う理由で、安息日にはスマホを封印している人も多いんだとか。

 

シャバッド(安息日)中のエルサレム

上述のように、シャバッドの期間中、ユダヤ教徒の方々は働くことができません。そのため、正統派の多いエルサレムでは、バスやトラムなどの公共機関や、博物館、レストランや売店など、ほとんどのお店が閉まってしまいます。

パレスチナ人(アラブ人)や、イスラム教徒、外国人が経営するお店やバスは、シャバッドの間も営業しています。

 

ユダヤ人にとって、シャバッド(安息日)はただの休みではない

安息日にだけ見れる!成人の儀式「バル・ミツワー」

ユダヤ人にとって、シャバッド(安息日)の間は、ずっと家で休んでいるかというと、全く違います。逆に、シャバッドの期間にこそ出来ることがあるんです。

それが、ユダヤ人の成人の儀式「バル・ミツワー」。

ユダヤ教では、13歳になった男児をバル・ミツワーと呼び、13歳になった最初の安息日に、家族親族を交えてお祝いをします。エルサレムでは、嘆きの壁まで、音楽隊を引き連れて行進をし、嘆きの壁で初めてトーラを読みます。

僕は、たまたまエルサレムの旧市街で、このパレードに遭遇することができました。本当に感動しました。

彼が本日の主役。バル・ミツワーです。おめでとう。

「バル・ミツワー」は、「義務を負う人」という意味で、ユダヤ教では13歳で大人の仲間入りを果たすことになります。

このパレードには、盛大な音楽隊が参加。

親戚、友人一同、お爺さんから、子供まで参加します。このバル・ミツワーに招待されることは、かなり名誉なことなんだとか。

子供達もめちゃめちゃ可愛い。

 

バル・ミツワー:嘆きの壁で初めてのトーラ

バル・ミツワーは、パレードをするだけではありません。一番のメインイベントが、トーラを読むこと。トーラとは、ユダヤ教の聖書の中の最初の「モーセ五書」のこと。旧約聖書の一部です。

ユダヤ教世界では、何千年もの間、このトーラを読むことが生活の基礎となっていて、13歳になると、ついにこのトーラを読むことができるようになります。

トーラは、古代ヘブライ語で、手書きで書かれていて、読むことは簡単ではありません。

イメージでは、古事記の原本を読んでいるようなもの。これを13歳で行うのは中々大変です。さらに、みんなの前で長文のスピーチをする必要もあります。

一般的にイスラエル人の子供は、かなり大人びていると言われていますが、こうした事からも理由がわかるなと感じました

ちなみに嘆きの壁では、男女が真ん中の仕切りで分かれているため、嘆きの壁でトーラを読む場面には、女性は入ることができません。

そのため写真のように、ボーダーの付近でトーラを読み、壁越しに女性たちが覗き込むような形になります。

さらに、嘆きの壁で、お父さんの指導のもと、トーラを読む少年の姿もありました。

 

金曜の夜は嘆きの壁へ!

エルサレムで一番有名な観光地の一つ、それが「嘆きの壁」。

嘆きの壁の前では、写真のようにユダヤ教徒の方々が、毎日お祈りを捧げています。

嘆きの壁の横には、室内サイドもあって、入ることもできる。

ここでは、静かに聖書の勉強をしている人が多いです。

嘆きの壁には、いつ行っても写真のようにお祈りを捧げる人がいますが、シャバッドの間、特に金曜の夜は話が違います。

まず、嘆きの壁へ行く道中、沢山のユダヤ教徒の方々に出くわします。しかも、みんな正装で。

そして、嘆きの壁に着くと、これ。

す、すごい人、、

超正統派と呼ばれる黒い正装に身を包んだユダヤ教徒で、嘆きの壁周辺が埋め尽くされます。

では、この日、彼らは何をするかと言うと、お祈りだけではありません。驚きだったのですが、みんな大声で叫んだり、回って踊って歌ったり、友人と笑い合っていました。

これまで、世界中で色々なお祭りや儀式を見てきましたが、これは、またどこのものとも違う。本当に良いものを見ました。

 

まとめ

ということで、エルサレムのシャバッドと嘆きの壁についてでした!

エルサレムはとにかく見所が多い!「嘆きの壁」は、ほとんどの観光客が訪れる場所ですが、シャバッドの期間は全くの別物なので、できれば訪れてほしい!

さらに、金曜日に旧市街を歩くと、結構な確率でバル・ミツワー(成人の儀式)に出会うことができます!

シャバッドは避けがられがちですが、実は絶対に訪れるべき期間なんです!

次の記事では、エルサレムから死海への行き方について紹介します!

See you!

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