今回の記事は、エルサレムのヴィア・ドロローサについて!
アルメニア、ジョージア、トルコ周遊を終え、イスラエル周遊中。
イスラエルと言えば、エルサレム。歴史、都市伝説好きの僕にとって、絶対に訪れてみたかった場所。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地が至るところに点在しています。
その中でも多くの観光客を呼び込むのがイエスの処刑場所(十字架)、そしてイエスの墓の上に立つ「聖墳墓教会」。
聖墳墓教会だけでも素晴らしいのですが、せっかくならば、キリストが処刑の前に聖墳墓教会まで歩いた道のりを歩いてみることもオススメ。この道のことを「ヴィア・ドロローサ(苦難の道)」と呼びます。
イエスがピラトに裁かれ、有罪となった第1留から始まり、イエスの墓の第14留まで、それぞれの場所にエピソードがあり、実際に歩くことが可能。
ということで、この記事ではエルサレムのヴィア・ドロローサについて紹介します!
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ヴィア・ドロローサとは
ヴィア・ドロローサは、エルサレムの旧市街内にある、処刑前のイエスが実際に歩いた道のりのこと。「苦難の道」とも呼ばれます。
この道をイエスが、処刑場であるゴルゴダの丘まで、十字架を背負って歩いたとされています。
現在、このゴルゴダの丘の上には、イエスの墓が安置されている「聖墳墓教会」が立ち、ゴルゴダの丘の一部に手を触れることができます。
ヴィア・ドロローサは、終点となるイエスの墓である第14留(ステーション)まで、14箇所のステーションがあり、キリスト教最大の巡礼地となっています。
- ピラトによって死刑判決を受けた場所
- 鞭で打たれ十字架を背負って歩き出した場所
- 十字架の重みで倒れた場所
- 悲しむ母マリアと会った場所
- シモンがイエスに代わって十字架を背負った場所
- ベロニカがイエスの顔を拭った場所
- 敷居につまずき2度目に倒れた場所
- 悲しむ女性たちを慰めた場所
- 3度目に倒れた場所
- 衣を脱がされた場所
- 十字架に付けられた場所
- 十字架上で息を引き取った場所
- 十字架から下ろされた場所
- イエスの墓がある場所
いざ、ヴィア・ドロローサ巡礼へ!(1〜9留)
ということで、いざヴィア・ドロローサ巡礼へ向かいます!僕は全て回った訳ではないですが、実際に訪れた場所を写真と共に紹介します!
第1留:ピラト邸
まずはここが始まりの場所。第1留:ピラト邸。ピラトは、ローマ帝国のユダヤ属州総督で、イエスの裁判を行い、有罪および死刑を決定した人物。
歴史にもしもはありませんが、もしもここで、ピラトがイエスを裁いていなければ。死刑にしていなければ。イエスが処刑されて、キリスト教が誕生していなかったかもしれません。
「もしもキリスト教がなかったら」
歴史上の、世界中のありとあらゆる事柄に、キリスト教が関わりすぎていて、「キリスト教がなかったら」という仮定を想像することさえできません。
しかし、間違いなく、ここがキリスト教の原点。全ての出発地点です。とても感慨深い。
こんな道を進み、聖墳墓教会を目指します。
第2留:鞭打ち教会
次が第2留、鞭打ち教会。ここでイエスは鞭打ちにあい、ここから十字架を背負わされ、イエスの苦難の道のりが始まります。
第3留:ポーランド・カトリック教会
第3留は、ポーランド・カトリック教会。ここは、イエスが初めて倒れた場所とされています。
第4留:失神の教会
第4留は、失神の教会。ここでは、イエスが悲しむ母、聖母マリアと出会ったと言われています。
第5留:シモンがイエスを助ける
第5留は、キレネ人のシモンがイエスを助けた場所。これ以上、イエスが十字架を担いで歩けないため、シモンが助けたんだそう。
第6留:ヴェロニカがイエスの顔を拭う
第6留は、ベロニカがイエスの顔を布で拭った場所。
茨の冠から滴る地と汗を布で拭うと、その布にイエスの顔が写ったと言われています。この布は「ベロニカのベール」と呼ばれ、現在はバチカンのサン・ピエトロ大聖堂に安置されています。
第7留:判決の門
第7留は、判決の門。ここは、イエスが二度目に倒れた場所と言われています。当時、ここには「裁きの門」があって、ここで死刑囚罪状を呼ばれて、ゴルゴダの丘に連行されていたそう。
第8留:聖カラランボス教会
第8留は、聖カラランボス教会。ここは、嘆き悲しむ夫人達にイエスが声をかけた場所。ここからは、市場(スーク)内に入っていきます。
エルサレムの娘たち、わたしのために泣くな。むしろ、自分と自分の子供たちのために泣け。
第9留:聖アンソニー教会
第9留は、聖アンソニー教会。ここは、イエスが三度目に倒れた場所。
本当は、聖墳墓教会の中庭に、イエスが十字架を落とした際の跡の残った石があったそうですが、16世紀にその石の所在が不明に。それ以降に、現在の場所にステーションが移されたそうです。
第9留を過ぎると、ようやく聖墳墓教会に入っていきます。残りの10〜14留は、聖墳墓教会内部に。
いよいよ聖墳墓教会内部へ!(第10〜14留)
第9留を抜けると、聖墳墓教会に入っていきます。聖墳墓教会がイエスの墓、ゴルゴダの丘の上に立つ教会。ここに、残りのステーション(第10〜14留)があります。
第10留:教会入り口の階段付近
第10留は、聖墳墓教会の入り口脇にある階段付近。イエスを十字架に掛けるため、ここでイエスの服を脱がしました。脱がされた服は、ローマ兵がクジで分け合ったそう。
ちなみに、次の第11留は、この階段を登って、教会内部に入った場所。現在は、ここからは入れず、入り口から入って登る必要があります。
第11留:イエスが十字架に処される
第11留は、イエスが十字架に処された場所。処刑の準備をする絵が飾られています。
第12留:イエスが息を引き取った場所
第12留は、イエスが十字架の上で息絶えた場所。第11留の左横にあり、いつも巡礼者で溢れかえっています。
実際に十字架が立ってた場所がここ。祭壇の奥に穴が空いていて、その下の岩場に触ることができる。
あの有名な「ゴルゴダの丘」に触ることができる。ここも、第1留に次ぐ、キリスト教誕生の地とも言うことができます。クリスチャンでなくても、触っておきたいスポットです。
第13留:十字架の下のマリア像
第13留は、十字架から降ろされたイエスを聖母マリアが受け取った場所。第11と第12の間に、イエスの死を憂うマリア像が安置されています。
さらに下に降りると、十字架から降ろされたイエスの体に香油を塗った際の石が安置されています。ここも、人気の巡礼スポット。常に敬虔な信者の方で賑わっています。
第14留:イエスの墓
ヴィア・ドロローサの最終地点。第14留はイエスの墓です。
言うまでもなく、ここも常に巡礼者で混雑しているスポット。30分近く並べば、内部に入ることも可能です。
日曜に行くと、儀式をしている様子を見ることもできます。
また、イエスの墓の反対側には、教会のようなスペースが。その奥の、金の部分の中心に書かれた紋章にハッとする方もいるかと思います。
そうです。フリーメイソンのマークが記されているんです。イエスの墓の真正面に。フリーメイソンの目が。
まとめ
ということで、エルサレムのヴィア・ドロローサについてでした!
エルサレム最大の見どころ、クリスチャン最大の聖地「ヴィア・ドロローサ」。この道を歩くと、キリスト教の持つそのパワーに圧倒されます。
一人の男性の死から始まって、2000年もの間、耐えることなく信者達が訪れる。まさにここは、世界最大の聖地です。聖墳墓教会だけでなく、時間が許す限り歩いておきたい場所です。
次の記事では、エルサレムからパレスチナのベツレヘムへの移動方法について紹介します!
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