
ヴィンヤードでの仕事はいくつか工程があって、僕らの「ペインティング」は「プルーニング」と呼ばれる枝の剪定の直後。先日、このプルーニングが遅れて、ペイントする枝がなくなってしまったため、急遽三連休に!しかも珍しく三日間快晴!
ということで、家でくすぶってはいられません。
この三連休を活かして、マールボロサウンドは「クイーンシャーロットトラック(Queen Charlotte Track)」 に行って来ました!通常、5日程かけて全行程を歩くトラックですが、僕は日帰りで「Eatwells Lookout」のみ登って来ました。
今回の記事では、この「Eatwells Lookout」について紹介します!
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INDEX
クイーンシャーロットトラックとは

「クイーンシャーロットトラック」とは、ニュージーランド南島の北部、マールボロ地域の入り組んだ入江「マールボロサウンド」に位置する、全長71kmのロングトレッキングコースです。
コース内には多数のキャンプサイトがあり、一般的に3〜5日かけて歩きます。もちろん片道です。トラック内には数カ所、海岸に寄る場所があり、終点の「Ship cove」や「Anakiwa」だけでなく、中間地点からもフェリーに乗船することも可能です。
詳しくは、DOCのサイト、またはフェリー会社のサイトを確認してください。
全行程を歩かなくても、ピンポイントにつまみ食いが可能

他のトレッキングコースは一旦スタートすると、完全な山道となり、車での侵入はもちろん不可能。ニュージーランドのトレッキングコースは周回して戻ってくるか、別の出口に出ることが大半。つまり、スタートポイントは数カ所に限られています。
一方でクイーンシャーロットトラックは、縦長に伸びるコースの脇をずっと車道が走っているため、好きなところからコースに合流することができるのです!「コースのここからここまでだけ」、「一つのLookout(見晴らしポイント)だけ」、「疲れたところで下山」などが可能というわけです!
今回、僕も絶景が見られるという「Eatwells Lookout」のみ、つまみ食いして来ました!
Eatwells LookoutへGO!

いよいよトレッキング開始です!
ここから片道6km、2時間程のトレッキングになります!実際にはGoogle mapの言う通り、1時間半程で到着しました。

登山道は森林部に入って行きます。

道中にはこうした可愛い手書きのサインがたくさんあります。
実はここ、DOCの管理区域ではなく、私有地なのです。自分達だけのものにするのは良くないと、私財でコースを作ったそう。






行くって。そのために来てんのよ

過剰なサインにイライラしてると、何やら横で、ゴソゴソゴソ!

イノシシが2匹、僕に気付いて、高速で走り去って行きました。
いや〜ビビった。ビビりながらもしっかりカメラを向けるあたり、もはやプロである。

ここで、今夜キャンプする予定の入江がチラッと見えて来ます。
ニュージーランドはどこを歩いてもすぐに湖に出くわすので、勝手にこいつも湖だろうと思っていましたが、どう見ても干潮で水が引いてます。

すると、また茂みで ガサガサ!

遠くの方から、山羊がこっちを警戒しています。最近日本から送ってもらった望遠レンズが活躍します。

山道を登ること1時間程で、「EATWELLS LOOKOUT」の看板が!
ここからラストスパート。15分程で頂上です。



ムムム!
なんかおる!

子ヤギを含む、3匹の山羊の家族です。
遠くから様子を伺っていましたが、僕の姿に気が付き、動き出してしまいました。
子ヤギがお母さんのミルクを飲む姿が可愛いです。動画でどうぞ。
山頂に到着!

そしてようやく山頂に到着!この大パノラマ!
雰囲気は、瀬戸内海、天草のような感じ。うん、やっぱニュージーは日本に似てるよ。

この絶景を見ながら遅いランチをとります。

さっきとは異なるブラウンや黒の山羊たちも、続々と山頂にやって来ます。やって来て、僕の姿に驚いて逃げては、またやってくる。さっきの3匹の白山羊ファミリーにも再会。
夢中になって子山羊をずっと追っかけてました。可愛い。。


親山羊がメーメー!と、おそらく子山羊になんか言っていますが、お構いなし。人間に興味津々です。

かわい過ぎる。。
そして僕と戯れること、15分程。子山羊に異変が。
急に走り回り、「メエエエエ!メエエエエ!!」と叫び出しました。
そうです。
親山羊たちとはぐれてしまったのです。正直、すぐに見つかるだろうと思っていましたが、数十分経っても見つからない。鳴き声も次第と小さくなってきます。
「このまま見つからなかったら、こいつはどうなるんだろう?」「僕と遊んでいたせいかな」と、不安になってきます。このまま見放すわけにはいかず、一緒に山の中を探すことにしました。
親山羊を探して山の中を歩き回る

「メエメエ」わめくので、「メエちゃん」と名付けました。
※メーちゃんではなく、あくまでもメエちゃんです。アクセントは「永ちゃん」と一緒です。下がるのではなく、上がります。

ということで、「踊るメエちゃん親山羊大捜査線」開始です。
最初は僕に怖がっていましたが、僕が「メエメエ」叫んで振り返っては山に入っていくと、距離は取りつつも、恐る恐る付いてくるようになりました。正直ここで少し泣きました。笑
また、ここで見つからなかったら連れて帰ろうと決意。僕の働くヴィンヤードの隣にヤギを飼っている家があって、最近子ヤギも産まれたので、そこに頼んで世話してもらおうと。

ヤギの群れです!
ここで、逃げ去られては困ると全力で鳴きます!
植野が全力でメエメエ鳴きます!
ここぞとばかりメエメエ鳴き散らします!!!
すると、植野の異変に気付いたのか、メエちゃん(永ちゃんのアクセントです)が走り出します!そして、メエちゃんが山羊の群れに飛び込みました!
植野は嗚咽まじりにメエメエ泣き散らします!

感動の再会を経て、メエちゃんは安堵した様子。
すかさず一緒に草を食べ始めます。植野はまだ嗚咽が止まらないのに。

しかし、お気付きでしょうか。
そうなんです。山羊の色が違うんです。いわゆる「イロチ」です。最初の親山羊はメエちゃんと同じく「白」でしたが、この山羊達は「茶色」と「黒」。確実に違う山羊達です。
「これで良いのか?」と思いながらも、嬉しそうに草を食べるメエちゃんを見て、一応は安心。これで良かったことにします。
僕の行く道の上で、草を食べるメエちゃん達。仕方なく近付いていくと、ササッと逃げて行きます。
すると、ここで目を疑いました。

木陰に隠れて見えていませんでしたが、近くに白山羊もいたのです!しかも2匹!
ただ白いというだけでは、さっきの親山羊かわかりませんが、早く歩けと蹴ったり、ジャレたりしていたので、多分さっきの親山羊です。

そして、茂みに消えていく間際、メエちゃんだけはこっちを振り返って、じっと見つめてきました。

メ、メエちゃん?
言うまでもなく、泣き散らしました。

そして数秒間、最後の挨拶を見届けた親山羊が、後ろからメエちゃんを蹴って前に押しやり、山に消えて行きました。
結果、良かった。
「踊るメエちゃん親山羊大捜査線」は大成功。感動のエピローグを迎えました。
しかし、何でしょう、この感情は。

クゥゥウウー!!
まとめ

この後、キャンプサイトで見た夕暮れ
ほぼほぼ、メエちゃんの話になってしまいましたが、「Eatwells Lookout」はお手軽に、マールボロサウンドの大パノラマを見ることが出来て最高でした!

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