
ニュージーランドと言えば大自然!
この大自然を余すことなく楽しんでもらうために、ニュージーランドには政府がしっかりと管理したトレッキングコースが沢山あります!マウントクックのフッカーバレートラックや、グレノキーのルートバーントラック、ワナカのイスマスピークなど、例を挙げるとキリがありません。
しかし!ニュージーランドには、それらをはるかに凌ぐ超絶有名なトレッキングコースがあるのです!
それが「ミルフォードトラック」。このトレッキングコース、その絶景はもちろん「予約が取りにくいトレッキングコース」としても有名です。今回、奇跡的にキャンセル空きを見つけ、行くことができました!
もうなんて言ったら良いか、言葉が見つかりません。同じ自然であるはずなのに、こうも違うかと。生態系とは何か、生態系を守るとは何か、それは本当に必要かをまじまじと考えさせられました。
ということで!この記事では、念願のミルフォードトラックについて紹介します!
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INDEX
ミルフォードトラックとは

ミルフォードサウンド
「ミルフォードトラック」とは、ニュージーランドの観光地で最も有名なミルフォードサウンドを含む、広大なフィヨルドランド国立公園内に位置する、トレッキングコースです。
フィヨルドが作り出す山々の景色は圧巻です。
ミルフォードサウンドでは、入江を巡るフェリーツアーでしか観光できないのに対し、ミルフォードトラックでは、4日間かけてフィヨルドの谷や尾根まで自らの足で歩くことが可能です。
ミルフォードトラックの歩き方

トレッキングの起点となるのは、「テ・アナウ」という小さな町。ミルフォードサウンドツアーや、無数のトレッキングコースの出発点となる町です。
ミルフォードトラックに行くためには、まずこの町からテ・アナウ湖に沿って北に車で30分ほどのところにある「テ・アナウダウンズ」に向かいます。ここからフェリーに乗り、ようやくトレッキングのスタートポイントである「グレイドワーフ」に到着します。

グレイドワーフから3泊4日かけて、ミルフォードサウンド近くのサンドフライポイントまで、約65kmの道のりを歩きます。比較的、平坦な道のりが多いですが、3日目には標高約1100mほどの「マッキンノン峠」を超えることになります。
またトレッキングを終えた後、サンドフライポイントからミルフォードサウンドまで、再びフェリーで移動します。そして、そこからバスに乗ってテ・アナウの町に帰ってくるという経路になります。
つまり、トレッキングコースは行きも帰りもフェリー乗船必須であり、陸の孤島のような場所です。
「じゃあ、カヤックや自家用ボートで勝手に行けば良くない?」
というと、それはできません。周辺は世界遺産にも登録されている国立公園内であるため、ニュージーランドの環境省、通称DOC(Department of Conservation)によって、固く入域が制限されています。

トレッキング中の宿泊
トレッキング中の宿泊地は「個人で歩く場合」と「ガイド付きで歩く場合」で、泊まる場所が異なります。
- 1泊目:クリントンハット
- 2泊目:ミンタロハット
- 3泊目:ダンプリンハット
総費用:350ドル(+バス代) 食料、必需品持参必須
- 1泊目:グレイドハウス
- 2泊目:ボンボローナロッジ
- 3泊目:クインティンロッジ
総費用:1500ドル以上 食料持参不要。行動食および必需品のみ持参
同じ小屋には1泊以上泊まることはできず、毎日必ず次の山小屋に移動する必要があります。つまり、4日間の道中は始めのフェリーから同じメンバーで歩く事になります。
ミルフォードトラックは予約が必須
ミルフォードトラックを個人で歩くためには、以下の3つを手配しなければいけません。
- 行き帰りのフェリー(84+53=約140ドル)
- 3泊分の山小屋(70×3=210ドル)
- バス(テ・アナウダウンズまで、ミルフォードサウンドからテ・アナウまで)
上記の1&2で、最低でも350ドル(約28000円)がかかります。
2018年度より観光客のみ、上記価格が2倍に跳ね上がりました、、つまり、最低でも700ドルかかります、、
そして、この山小屋がそれぞれ40人しか泊まることができません。
つまり、個人ウォーク、ガイド付きウォーク合わせて、1日80人しか入れない事になります。さらに言えば、東京23区程の広大なトレッキングコース内に、合計320人(4日分のチーム)しかいない事になります。
世界中で人気の高いトレッキングコースに、1日80人しか入ることができないとあって、予約を取ることが困難です。毎年10月〜4月の期間の予約が6月に始まって、7月にはいっぱいになっているそうです。
ミルフォードトラックを含む、ニュージーランドの山小屋の予約は、数日前まで手数料ゼロでキャンセル可能であるため、「とりあえず予約」が多いんです!
しかし、大人気のコースというだけあってキャンセル待ちをしている人も多く、キャンセル分を確保するのも中々難しい。頻繁にDOCの予約サイトをチェックする必要があります。
ミルフォードトラック予約方法
DOC予約サイト:https://booking.doc.govt.nz/
- 上記サイトにアクセスし、Milford Trackを選択
- 左のカレンダーで、歩きたい日程を選択(カレンダーの横に赤字で文字が出ている場合は、売り切れているか、まだ予約が始まっていない)
- 日程を選択し売り切れていなければ、予約画面に移る
- 初日を決めると、前後のフェリー&3泊分の山小屋が勝手に選択されるので、フェリーの時間(3通りある)を選ぶ
- 行き、帰りのバスの有無を選択(※クイーンズタウンまでの直行もあり)
- 支払方法を選び、確定
- すぐに確認のメールが来るので、間違いがなければ終了
予約自体は簡単です。
いよいよミルフォードトラックへ!
トレッキングスタート地点、グレイドワーフへ
クイーンズタウンを朝9時に出発し、11時頃テ・アナウに到着!

ミルフォードトラックチケット
着いて、まずはDOCでチケットを受け取ります。バス、フェリー、3泊分の山小屋のチケットになります。

食料の一部
チケットをゲット後は、スーパーで4日分の食材を購入し、DOCへ。ここに車を駐車し、バスに乗り込みます。

30分ほどで、フェリー乗り場のテ・アナウダウンズに到着。

フェリーに乗り込みます。

フェリー内
このフェリーに乗っているのは全員個人ウォークになるので、4日間毎日山小屋で一緒になる方々です。


2〜30分ほどで、ミルフォードの山々が見えてきました。


初日は天気が悪く、山々がミステリアスなオーラを放っています。

グレイドワーフ
乗船40分程で、トレッキングスタートポイント、グレイドワーフに到着!
1泊目の山小屋、クリントンハットへ


小雨が降っていますが、初日は約1時間半程の平坦な道のりになります。

苔が青々としていて、とても綺麗です。雨上がりの明日はもっと綺麗だろうなと期待に胸を膨らまします。

橋を渡ります。


かなり緑も深くなってきました。
クリントンハット到着!

歩くこと1時間半ほどで、初日の宿泊地、クリントンハットに到着です!

クリントンハット

山小屋内
まずは、寝床を確保。クリントンハットは寝床が3棟と、食堂1棟になっています。

食堂内

食堂内
食堂内はキッチンが完備されていて、中に暖炉もあるので暖かいです。

山小屋では特にやることがないので、小屋に着くなり、みんな晩飯作りを始めます。

1日目の晩御飯
今日の晩御飯はこちらです!フリーズドライのタイカレー!(2人前)
このフリーズドライの商品はニュージーランド で大人気で、アウトドアショップだけでなく、普通のスーパーにも沢山並んでいます。
4日間の食料を持って、峠越えをしなくてはいけないミルフォードトラックでは、食料をいかに軽くするかがとても重要。このフリーズドライ食品は軽く、必要な栄養もしっかり摂れるよう設計されているため、トレッキングではかなり重宝します。
参加者の6〜7割ほどがこれを食べていました。
お値段は2人前で13ドル(1000円程)。良心的な値段設定もありがたいです。




簡単に美味しい夕飯の完成です!これが激ウマまではいかないものの、しっかりタイカレー!
そして、腹ごしらえもしたところで、寝ます!
みんな夕飯を食べ終わると8時過ぎには寝始めます。9時には真っ暗。

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