
今回の記事は、南アフリカのロックダウン59日目の様子について!
現在、私は南アフリカのロックダウン(封鎖)に伴い、首都プレトリアで軟禁生活を送っています。ロックダウンは3/27日から始まり、5/1から段階的解除に移行しました。現在はレベル4になっています。
しかし、国際線が再開されるのは、レベル2またはレベル1まで待たなければいけない。そして、現在の南アフリカの状況はと言うと、悪化しています。
そんな中、カタール航空は、5月から臨時便を週2で運航。6月から、この運賃がさらに下がるこのタイミングで、搭乗することを決意しました。つまり、ようやく日本に帰れます!嬉しすぎる!
ということで、この記事では南アフリカのロックダウン59日目の状況について紹介します。
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南アフリカ軟禁:現在までの経緯

現在、南アフリカの首都、プレトリアで軟禁生活を行なっています。それまでの経緯を簡単に記載しておきます。
- 3/14 ナミビアから陸路で南ア入国
- 3/18 レンタカー旅に出発
- 3/23 南ア内にあるレソト王国に入国直後、南アのロックダウン(3/27-)発表
- 3/24 レソト出国。南アの玄関口、ヨハネスブルグへ急行
- 3/26 フライトが無断でキャンセルされていた。0時を回り、ロックダウン開始
- 3/27 大使館紹介のプレトリアの宿に移動。軟禁生活開始
- 4/10 ロックダウンの2週間延長を発表
- 4/11 チャーター便運航の連絡
- 4/23 ロックダウンの段階的解除(5/1〜)を発表
- 4/24 チャーター便運航
- 5/1 ロックダウン段階的解除開始(レベル4へ)
- 5/4 カタール航空の臨時便(ヨハネスブルグ発)運航発表
- 5/13 5月中のレベル3への移行発表
- 5/23 6月初旬のカタール便を購入
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「善意の塊」カタール航空の臨時便

これまでの記事でも紹介して来たように、5月からカタール航空の臨時便(ヨハネスブルグ→ドーハ)が運航して来ました。
当初、僕も乗る予定だったのですが、これが最初、カタール航空やヨハネスブルグ空港の不手際で、キャンセルや延期が相次いだ。その間に、僕個人の状況も変わったため、搭乗を見送っていました。
南アフリカの現状としては、全土がロックダウン中のため、空港も閉じています。唯一、外国人のための臨時便のみ、特別に運航が許可されている状況です。僕は乗りませんでしたが、実際に、4/24に日本の臨時チャーター便が運航しました。
こうした臨時チャーター便は、各国手配をしているのですが、運賃が高いのがネック。それが理由で、僕も搭乗を見送って来ました。
しかし、5月に入ってやって来たのが、「カタール航空の臨時便」というニュース。これには、カタール国民だけでなく、南アフリカにいる外国人も乗ることができる。むしろ、そうした外国人のための救済措置として、カタール政府が南アフリカ政府に相談し、運航の許しを得た形になります。
なので、この航空券を購入した場合、僕たちはカタール大使館に連絡をし、カタール大使館が南アフリカ政府に「この人を出国させても良いですか」という承認を得る手続きをしてくれます。もちろん日本大使館にも同様の手続きを行なってもらいます。
カタール航空自体、ビジネスとして行なっていることではありますが、政府のチャーター便よりも遥かに安い価格で運航してくれるのは、僕たちとしては有難い。
カタール航空の臨時便、運賃が6月から更に値下がり

5月から運航を始めたカタール航空。当初は、5/5からの2週間、6便限定の措置だったのですが、その後も、週2のペースで毎週運航しています。
そして、現状としては6月も運行を検討中。これらは、まだ南アフリカ政府への確認の段階ですが、予約サイトからは予約が可能。
これまでも、「予約開始→南アフリカ政府に確認→承認→運航決定」という流れだったので、承認前の予約でも問題ありません。特別な事情がない限り、これまで通り運行が承認されると思います。
そして、嬉しいのが、この臨時便の運賃が、6月から更に値下がりしていることです。

5月の臨時便が34000ランド(20万円ほど)だったので、かなり安くなっています。ちなみに、4月末に発着した日本のチャーター便は35-40万円。それと比較すると、3分の1まで下がりました。
コロナの影響を全く受けていない通常時であれば、片道5万円ほどの区間ですが、現状としては、空港が再開しても10万前後が最低値な気がします。それよりは高いですが、今が最もコスパの良いタイミングだと、僕個人の状況に鑑みて判断。搭乗を決断しました。
上記の料金となるには、今回のみ利用可能な特別割引コードを利用する必要があります。必要な方は、カタール大使館、または日本大使館に相談してみてください。
搭乗を決めた他の理由

5月のカタール航空の運航決定から、ずっと悩み続けて来たのですが、今回搭乗を決意した理由は、いくつかあります。
- 運賃が安い
- 南アの状況が悪化し続けている
- 保有しているバウチャーが期待できない
1の運賃に関しては、上述しました。それ以外について、簡単に記載しておきます。
南アの状況が悪化し続けている

上記の写真は、南アの1日あたりの新規感染者数の推移を示すグラフです。
「【コロナ】自粛はいつまで?世界の半数以上で一時終息に向かっている【ロックダウン】」の記事で、グラフの読み方や、世界の多くの国で、この新規感染者数が激減していて、一時終息に向かっているということを紹介しました。日本も同様です。なので、緊急事態宣言解除や、ロックダウンの解除が世界各国で起こっています。
一方で、南アの状況はと言うと、悪化を続けています。まだまだピークを迎えていない。「今でもロックダウンをしているのに」です。ロックダウンで良化している分も確実にあるはず。でも、「それを打ち消す以上に悪化している」と言うことです。

南ア滞在中の方に、是非読んで一考して欲しいのが、この記事です。この記事で言っていることは以下。
- 研究者の計算では、6-11月の南アにおける感染者数は100-120万人に及び、死者は4万-4万5000人に達する
- 6月から感染拡大し、7-8月にピークを迎える
- 6月からベッド不足を起こす可能性がある
- これらの予測は、不確実性もあるとの指摘もある
5/23現在の南アの感染者数は21000人。1ヶ月前の4/23には3900人でした。1ヶ月で5倍増していて、この人数はこれから倍増すると予想されています。
そして、一番危惧されている医療崩壊を起こす可能性も指摘されています。しかも、それは早くて6月から。
日本人は特に「自分は平気」という思い込みが強いらしく、僕もなんとなく、今だに「自分は感染しない」と心の奥で思っているところがあるのですが、もしも万が一感染した時に、いよいよ本当に、適切な治療が受けれなくなる可能性が出て来ました。
もしも、本当に医療崩壊して、病院に国民が押し寄せて来た時、ここは南アフリカです。外国人の僕たちが治療されているのを見た南アの人達が何をするかわかりません。そもそも、治療まで辿り着けるかも疑問です。

上述のように、国際線再開はレベル2または1になった時。現状はレベル4です。上記の話を考えれば、今後ピークを迎えるのに、レベルが下がる意味がわかりません。空港再開は、年末になると言う意見もあります。
保有しているバウチャーが期待できない

これまでの記事でも紹介しているように、僕はロックダウン前に南アを出国しようと、いくつかの航空券を購入したのですが、それらが全てキャンセルされてしまった。その総額は30万円ほど。
その航空券は、現金での返金がされず、今後使用可能なバウチャーとして送られてくることになっている。なので、僕はそのバウチャーを使って日本に帰国したいと考えていました。
しかし、そのバウチャーを貰うための手続きを、購入先の代理店としているのですが、航空会社もコロナの影響で忙しく、南アフリカ航空はロックダウンのために連絡が取れない、むしろ倒産の危機、などの原因から、バウチャー発行が遅れています。さらには、数日前に「バウチャー発行も難しいかもしれない」との連絡も来ました。
これはあり得ない。なので、もちろん対応中で、今後も記事にしたいと思いますが、結果として「もうこれ以上待っていられない」と言う結論に至りました。
しかも、バウチャーを使うには、空港再開するのがマストなので、それがまだまだ難しい時点で、詰んでいます。もう、待つ理由がなくなりました。
よって、植野、帰国です。
ついに、世界周遊旅のまとめ動画(完成版)が公開!
現在、この時間を活用して、2年半に渡る旅のまとめ動画を作成していました。これが、かなりの長作になり、結構時間がかかっていたのですが、ようやく完成!
これまで、Part.1〜3を紹介して来ましたが、ついに完成版を公開しました!

かなり見応えのある動画になっているので、楽しんでもらえると嬉しいです!
まとめ

ということで、南アフリカでの軟禁生活59日目の状況についてでした!
急展開でしたが、日本帰国が決まりました。嬉しい反面、決まると少しドキドキしてくる。「良いのかな?」ってなってくる。
日本帰国を決めた理由としては、運賃が安いことに加えて、待つ理由が無くなったこと(バウチャー関連)、そして何よりも、いよいよ今後の南アの情勢が不安になってきたからです。
そろそろ限界かな、と感じて来た。その上でこれまでで最安値の航空券が出たので、「今がタイミング」と判断に至りました。
僕にも6月まで待つ理由があったように、それぞれの方にそれぞれの状況があって、タイミングがあると思います。一つの意見を鵜呑みにせず、ご自分で十分に情報集めをされて、決断して頂きたく思います。
ただし、南アの状況は芳しくない、ということだけ、頭に入れておいて欲しいです。南アだけでなく、世界中の日本人旅行者の皆様が、無事に帰国できることを祈っています。
See you!
Always think easy, go easy.